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日蓮大聖人・池田大作

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第88回本部幹部会 深雪に後輩守ろう

1967.5.31 「池田大作全集」第3巻

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1  六月は、“指導の月”として特に教学に力を注ぎ、更に強力な信心の基礎を築いていきたいと思います。教学試験は、年に一度のことですから、日ごろの勉学の成果を発揮しきっていただきたいと思います。これで、教学の研さん、折伏の実践、そして王仏冥合の選挙戦がなければいいかもしれないが、(笑い)、しかし、大聖人が、自分自身の向上のため、人間革命のために信行学をしっかり励みなさいと仰せられたのであり、妙法を根底とした一切の行動、活動は全部、自分のためであると確信してください。(拍手)信心に信行学の実践なくして一生成仏はありえません。ゆえに一つ一つの戦いが、すべて自分自身のためであり、また一家のためです。したがって教学部員は全員が受験しようではありませんか。(拍手)
 欧米指導のさいに、フランスでは、今回同行した四人の公明党議員が、民主中道派の政党(セントル・デモクラット)の党首ならびに首脳部と懇談いたしました。非常に友好的に、長時間にわたり話し合い、日本大使館も大変驚いたそうです。次にローマでは、第一党のキリスト教民主党の首脳部と、公明党の三人の議員が、長時間懇談し、いろいろと参考になりました。これまた、非常に友好的で、日本の政党の姿、公明党の姿、学会の実態等について関心をもって聞いておったそうです。
 今回の二つの政党との懇談を契機としまして、将来は一年に一度か二年に一度ぐらい、公明党の委員長はじめ、書記長や衆院議員が、どんどん全世界のあらゆる政党を訪問し、首脳と懇談し、世界平和の実現のために話し合ってもらいたいと、私は提案するものであります。(拍手)猊下と私は、現地の大使館の招待には、ハワイを別として一切出席しておりません。ただ、議員の人たちは、いろいろ監督や連絡、打ち合わせもあって、全員、出席しましたことを付け加えて申し上げておきます。
2  一方、他のグループは、創価大学の建設の準備のため、十二の大学を訪問し、視察、研究を行なってきました。ハワイ大学をはじめとして、カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、ラドクリフ女子大学、マサチューセッツ工科大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学、パリ大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、チューリヒ大学の十二校で、各大学の中心者と懇談なども行なってまいりました。
 おかげさまで、五月の一か月は、あらゆる点でこれからの新しい出発となる有意義な戦いを展開することができました。広布の総仕上げは長期戦であります。ゆえに体を大事にし、力を合わせ、着実に、勇敢に、共に進んでいっていただきたいことを、心からお願いするものであります。特に、大幹部は、相当数、任命していかねばならない段階にはいりました。どうか、幹部の方々は後輩に対しては、決してしかる権限などないということを忘れず、心からやさしく、守ってあげていただきたい。そのためにも、まず自分自身が成長して、支部、総支部、本部を一切まとめ、全学会人を幸せにしていく責任がある、学会の幹部は責任職である、ということを自覚していっていただきいのであります。
3  なお、今後、王仏冥合総仕上げの戦いもますます多角的になり、あらゆる分野で力強く進んでいくことでしょう。何度も申し上げていることですが、常識豊かに、事故を起こさずに、全民衆から慕われ、尊敬され、信頼される創価学会にならなくてはなりません。それが、これからの幹部の自覚であり、目標でなくてはならないと思います。その正しい信念なくして、立身出世主義、権力主義のとりことなり、巨大な組織のうえに安逸をむさぼり、自分勝手な行動をして一人の行動が大多数の人に迷惑をかけるようなことがあっては断じてならない。その点、お互いによく理解しあって、法を大事にし、すなわち御本尊を大事にし、御本尊を信ずる純粋な人々を守るために、広布達成の大使命をおびた尊い和合僧の創価学会を最も大事にしていく考え方でいきたいと思います。(拍手)
 六月の幹部会のときに、また、元気に集まってください。暑いなか、大変にご苦労さまでございました。

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