Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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フランス最高会議 生命の旅路を王者の境涯で

1989.6.13 スピーチ(1988.11〜)(池田大作全集第72巻)

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6  笑顔と笑顔の楽しき前進を
 戸田先生はよく、この「妙荘厳王」の話を通して、未入信の家族のいる青年を励まされた。「浄蔵・浄眼の兄弟は、現実の上で、妙法の力用りきゆうを示して父王を納得なっとくさせた。あわてて、信心の理屈を話す必要はない。時間がかかっても、かまわないから、まず自分自身が立派になって親を安心させていくことだ。そして本当に親を愛し、慈しみ、親孝行してもらいたい」と。
 一家で一人が信心に立ち上がれば、皆を幸福の方向へとリードしていけるのが、この仏法である。ゆえに、信仰のことで感情的に争う必要はない。大きな心で、また長い目でとらえていけばよいのである。
 大聖人は「水は寒積れば氷と為る・雪は年かさなつて水精と為る・悪積れば地獄となる・善積れば仏となる」──水は寒さが積もれば氷となるし、雪は年を重ねれば、水精となるといわれる。同じように人間は、悪が積もれば地獄にち、善が積もれば仏になる──と。
 題目を朗々と唱えながら、法のため、友のため、また地域のため、社会のために積み重ねゆく行動は、すべて、我が生命の永遠の旅路を王者の大境涯で飾りゆく無限の「宝」となる。この深き確信を胸に、更なる笑顔と笑顔の共進をお願いし、本日のスピーチとしたい。

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