Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第94回本部幹部会 新労働組合運動について

1967.11.30 「池田大作全集」第3巻

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6  最後に、御書の一節を引き、信心と教学について一言しておきたいと思います。御義口伝上にいわく「信は価の如く解は宝の如し」また「信の外に解無く解の外に信無し」と。さらに同下には「信の処に解あり解の処に信あり」とも申されております。「信は価の如く」とは、すなわち信ずることによって宝を求めることができるとの意であります。「解は宝の如し」――「解」とは知恵のこと、教学です。教学は宝と同じであるとの御文であります。すなわちいかなる金銀・宝石・財宝よりも、日蓮大聖人の仏法を自身に会得していくことが最大無上の宝であるとの意味であります。そして、教学という宝の価値をば、最高度に生活に社会に発揮させていく力が信心であるとの仰せであります。価値のない宝は宝といえないように、教学があっても信心がなければまことの教学ではないのであります。
 また信心があるならば、価値は具体的に宝として具現されていくごとく、当然、教学へと進んでいくのであります。すなわち「信の外に解なく解の外に信なし」「信の処に解あり解の処に信あり」であります。したがって、信心と教学は一体不二のものであり、信心なくして教学なく、燃え上がる教学の研鑽なくして信心の向上もありえない。この大聖人の御聖訓を、とくにわれわれ幹部は心に銘記し、立派な新時代の指導者になるために、自ら実践していっていただきたいのであります。
7  十二月は、教学の試験がありますので、仏法の真髄たる大聖人の大生命哲学を、自ら求めて学ぼう積極的に試験をうけよう、また後輩にも試験をうけさせてあげよう、という自覚をもって前進していってください。そして、いちだんと自己の信心の向上を計っていただきたいことをお願いいたします。(拍手)
 なお、十二月はお歳暮の月でありますが、創価学会においては、会長をはじめいかなる幹部に対してもお歳暮を贈呈する必要はありません。創価学会の世界はあくまで信心第一を貫きとおしてまいります。したがって、私ども同志の間で物品をとおしての利害関係などがあってはならないのです。ただし、会社の上司や親戚友人の方々に対しては、お歳暮を贈ることも社会人として大事なことでありますし、そうした世間の交際については賢明な行き方をしていっていただきたい。
 この十二月も、来年の「栄光の年」への助走の月として、事故なく有意義に送っていただきたいことを心からお祈り申し上げまして、私の話とさせていただきます。十二月の幹部会のときにまたお互いに元気に集まりましょう。

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