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日蓮大聖人・池田大作

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第91回本部幹部会 余裕もち一歩前進

1967.8.31 「池田大作全集」第3巻

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3  次に、きたる十月十二日、正本堂建立発願式を行なうことになっております。このときには、全国の代表幹部六千六百人、海外代表千五百人が参加することに決定しております。なお、この正本堂の建設にあたっては、大成建設をはじめとする六社のジョイント・ベンチャー方式で行なうことになりましたことも、合わせてご承知願いたいと思います。それから、世界の石もおかげさまで、百三十五か国のうち百三十四か国がすでに集まりました。残る一か国であるアフリカのルアンダからも、今週の月曜日に現地から発送され、間もなく到着することになっております。正本堂建立発願式をまえに、結局は、全世界の石も、全部集めることができたことをご報告申し上げるしだいであります。(拍手)
 なお、正本堂建立発願式に続きまして、翌十三日には、まず午前十時から五重塔修復落慶法要が、代表約千名の参加によって営まれます。また同じく、午後一時よりは、総坊の二之坊、四之坊の落慶入仏式が、登山者三千名が参加して行なわれることになっています。まず、五重塔については、昨年六月、国の重要文化財に指定されましたが、これよりさき昭和二十七年、立宗七百年祭の時に、恩師戸田前会長の発願で修復が行なわれ、以来、十五年間もたちまして、屋根なども、そうとうにいたんでまいりました。そこで、日達上人の正法久住のご慈悲から、大修復を加えることを決定されまして、私が発願主となり、修復費用二千万円を御供養申し上げたしだいであります。この七月から工事が行なわれておりますが、ほどなく完了することになっております。
 ご存知のとおり、五重塔は、第二十六世日寛上人の発願で、六代の猊下が、その志を継がれ、第三十一代日因上人の時に竣工したものといわれております。一般の五重塔は、地水火風空の五大をあらわしたものですが、わが日蓮正宗の五重塔は、宝塔を意味しております。塔の中には御本尊が安置されており、塔自体も、妙法蓮華経の五文字をあらわしているのであります。また、一般の五重塔は“天子南面”の方式で、南向きになっておりますが、日蓮正宗の五重塔は、仏法西漸の義にもとづいて、西向きに建てられています。東洋広布、世界広布の意義を含めていることは、皆さん方が、すでにご承知のとおりであります。すなわち、日本より出でた太陽のごとき大正法が、さん然と世界の闇を照らすことを意味しているのであります。
 また、総坊について、一之坊、三之坊は、すでに学会の登山会でも、大いに利用させていただいておりますが、このほど第二期工事を終えて、二之坊、四之坊が完成する運びになったわけであります。これらの建立御供養は、すべて総本山をお守り申し上げ、大御本尊を荘厳申し上げるものであり、広宣流布に直結するものであります。この御供養の功徳は、残らず皆さん方の福運となり、名誉となっていくことを、確信していただきたいのであります。(拍手)
4  最後に妙心尼御前御返事の御書を拝読いたします。
 「日蓮は日本第一のふたう不当の法師ただし法華経を信じ候事は一閻浮提第一の聖人なり、其の名は十方の浄土にきこえぬ、定めて天地もしりぬらん・日蓮が弟子となのらせ給はば・いかなる悪鬼なりともよもしらぬよしは申さじとおぼすべし」と。日蓮大聖人の御本仏としての大確信の御文であると共に、大聖人の弟子が、いかに偉大な資格があるかをお述べになった御文であります。日蓮大聖人は、世間的には、日本第一の悪人と仰せられました。これは、創価学会が、いまいろいろな点で批判されているのと同じように大聖人も批判をうけられました。その批判に対して、わざと日本第一の悪人であるかもしれないというふうにいわれているのです。だが、世界最高の正法を身にたもち、一切衆生、全人類を救わんとされているがゆえに、世界一の聖人であり、インドの釈尊、中国の天台、日本の伝教等が、肩を並べることができぬ御本仏であるということを宣言していらっしゃいます。その名前は、十方の浄土にも聞こえ、天地も知っているであろう。すなわち、日蓮大聖人の名前は、全宇宙に聞こえているであろう。したがって、もし日蓮大聖人の弟子と名乗って振舞うならば、大聖人のご遺命達成のために実践していくならば、悪鬼も恐れをなして、害を加えることも絶対にできない。のみならず、悪鬼といえども反対に守るであろうとのご確信の御文なのであります。
 力強い、大確信と共に、大聖人の慈悲に満ちみちたご境涯を拝するわけであります。また、私どもは、大聖人の弟子であるこのすばらしさを痛感していかねばならないと、私は訴えたいのであります。(拍手)生涯、まことの日蓮大聖人の弟子とし、まことの創価学会員として、生き抜いていく私どもの前進には、明るい希望に満ちた幸福の大道が開けてくることは、大聖人の御金言に照らして、絶対間違いないと、確信して進んでまいろうではありませんか。どうか、短い御文でありますけれども、この御文を心肝に染めて、私と共に、誇り高く、自己の一生成仏のために、隣人のために、子孫末代のために、社会のために、前進していっていただきたいのであります。(拍手)
 九月の幹部会のときに、また明るく元気いっぱいに集合したいと思います。(拍手)

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