Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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学生部部旗返還授与式 最高に自己を発揮

1967.5.6 「池田大作全集」第3巻

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3  私は先日「信心の英雄となってもらいたい」といいました。諸君は、その信心の英雄のなかの新しい信心の英雄として、育っていってもらいたい。これまでの学会は第一ラウンドでありました。いまはそれが終わり、第二ラウンドにはいっています。この七年間で諸君の、すべてが大学を卒業し、学会の大幹部にもなるでしょう。また社会のあらゆる階層でも活躍することでしょう。結局、全分野にわたって諸君が大活躍する時代となるのです。ただいかなる時代になろうと、根本の学会精神と伝統だけは堅持し、そのうえに立って、化儀の広宣流布、順縁広布の推進のため、より効果的に価値創造をなしていく一切これからの企画、運営は、すべて諸君に任せていくつもりです。(拍手)
 いま公明党の地盤をつくり、第三党になった。また文化会館等の第三文明建設への城も全国各地にできています。すべての点で、私は布石を打っております。今度はそれを基盤に、諸君が活躍していくのですから、これほどの楽しく、戦いやすいことはないと思うのです。したがって、いまのうちから信心の堅い決意をもつことが大事です。それを臆病になったり、相対的な気持ちをいだいたり、縁に粉動されたりする人は、どこまでいっても寂しい。どこまでいっても顔色がすぐれず、なんとなく苦しく、リズムに乗らない人生になってしまうのです。わずかの期間でも、その差はつく。長い一生を考えたら、どれほど大きな差がつくかはかりしれない。この点だけは、自覚していただきたい。
 私が結論として申し上げたいことは、自分自身との闘争に勝ち、そして大聖人の弟子とし、子供としての決意と、信心を堅持し、令法久住ために学会の前進だけは、どんなことがあっても遅らせてはけません。一生をけての長期戦であり、その過程においては、様々なことがあり、スランプになることもあるだろう。しかし、これだけは、生涯を貫く根本精神として自分たちが絶対にたもちきり、伝えきっていくことを、約束していただきたいのであります。(拍手)
 諸君がそれだけをわかってくだされば、私はもう安心です。みんな仲良く、同志愛をもって進んでいってもらいたい。なかには夜学に通う人も、アルバイトに行っている人もいるかもしれない。だが、みんなお互によく理解しあって、がっちりスクラムを組み、守り合っていってもらいたいのです。また王仏冥合の正義を樹立する理論闘争においても、断じて負けてはいけない。妙法の信心を根幹とした理論闘争の英雄になってもらいたい。
4  いままで英雄といえば、国家権力にへつらい、それをバックボーンとしていた。現在は時代が変わって、民主主義の世の中です。ゆえに財力、権力などをバックボーンとし、自分自身を強く見せようとすること自体が、小心であり、臆病であり、民主主義の原理からすれば、軽すべきものであります。人間にそんな強い者があるはずがありせん。世襲制に寄りかかるとか、権力、財力をバックとするとか、ジャーナリストのように、自分には力がないくせに、新聞社をバックにするとかなどありますが、信心の英雄とは、民主主義のうえから考えても、真の人間性の発露によるものであり、縦に見ても永遠にこわれない妙法、横に拡大しても全人類を救っていける大仏法哲学の実践によるのです。
 個人の幸福と社会の繁栄の一致のために、久遠元初以来の本有の妙理である妙法蓮華経をもって、自分も人間革命し、人々をも根幹的に救い、そして社会にも偉大な価値を創造させていく、この英雄こそが、新時代の、未来にわたる“信心の英雄”であると思うのです。過去幾千年来を顧みても、また未来を考えても、この信心のうえに立つ人生ほど、偉大で尊いことはない。諸君も根本の人生観においては、信心の英雄として、不幸の人を救い、弱い人を守り、そして民衆をリードしていけるような力ある指導者に成長していただきたい。さらに、いかなる人をも納得させる道理正しい信仰により、哲学によって、不幸の根源たる邪悪、欺瞞、傲慢と戦い、正義の真実の人間性あふれる闘士として進んでいっていただきたい。(拍手)
 世界の恒久的平和を意義づける大聖人ご遺命の本門戒壇・正本堂建立の日を目指して、一年ごとに成長し、一年ごとに信心の年輪を増して力をつけ、そして学会を支え、守り、大きく推進していっていただきたいことを心からお願いして、私の激励とさせていただきます。諸君の健康と健闘とを心からお祈り申し上げます。

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