Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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神奈川総合本部大幹部会 純真に信行貫こう

1966.12.9 「池田大作全集」第3巻

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6  「是をもってをぼしめせ今梵天・帝釈・日月・四天・天照太神・八幡大菩薩」――ここに真実の神のことが書かれております。「日本国の三千一百三十二社の大小のじんぎは」――「じんぎ」というのは、天神と地神のことで、当時、三千一百三十二の神社があったわけであります。
 「過去の輪陀王のごとし」――この故事は、簡単に申し上げますと、白鳥の姿を見ると白馬がいななき、それによって輪陀王が生命力を増したという物語りであります。すなわち、この故事にたとえて、「白馬は日蓮なり」と、大聖人は白馬の立ち場であり、神々は大聖人の南無妙法蓮華経によって力を得て活躍する用の立ち場、すなわち「輪陀王」であるとの仰せであります。「白鳥は我らが一門なり・白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり、此の声をきかせ給う梵天・帝釈・日月・四天等いかでか色をましひかりをさかんになし給はざるべき」――ここは大事なところです。結局、白馬のなくのは、南無妙法蓮華経を唱えることで、白鳥はわれわれ学会員です。われわれの強盛な信心、すなわち真剣な題目と祈りがあって、初めて梵天・帝釈・日天・月天・四天王等の諸天善神が色を増し光りを盛んにし、大活躍をするとの仰せであります。
 したがって、梵天・帝釈にしっかり守護をさせていくのも、一家の安泰を築いていくのも、わが身の生命力を増していくのも、大宇宙のリズムに合致し、無量の功徳を積んでいくのも、すべて自分自身の信心によるものであります。御本尊に直結していく純粋な信心が、一切の福運を積み人間革命を成就せしめてゆく肝要であります。要するに、諸天善神を駆使するかしないかは、われわれの信心によるのであります。「いかでか我等を守護し給はざるべきと」――どうしてわれわれを守護しないわけがあろうか。「つよづよと・をぼしめすべし」――絶対に確信しなさいとの意であります。世間の縁に紛動されたり、新聞や雑誌に載った学会誹謗の記事に紛動されるような、弱々しい信心であっては絶対になりません。
 「つよづよと・をぼしめすべし」と仰せのように、強い強い確信をもって信心即生活の戦いをしきっていけば、必ず人生、社会の勝利者となれるし、またわが学会に勝利がないわけは絶対にないと確信します。さらに梵天・帝釈とは、現代では為政者とか会社の社長等々、社会的に重要な地位にある人たちにあたるのであります。すなわち、われわれの信心が強盛であり、確信にあふれて実践してゆくならば、必ずそれら社会の指導的立ち場にある人たちが創価学会を守り、協力する働きをするという原理を示されているのであります。どうか皆さん方はそれだけの確信をもった幹部になっていただきたい。(拍手)
7  かつて、学会のことを軍隊的であるとか、ファッショであるとか騒いだ新聞や雑誌がありました。しかし、最近では、外国の一流新聞の特派員などがかなり学会本部にまいりますけれども、学会に対する評価は大きく変わってきております。そして、調査研究をすればするほど、創価学会、公明党の正しさが理解でき、いままでは、ずいぶん無認識の評価をしてしまったことを認めている現状であります。日本国内の学会に対する評価もだんだん変わってきていることは、よくご存知のことと思います。このように時代は変わり人の心は必ず変わるものであります。
 結局は正しいものを正しいと認めていくのが民衆の心であるし、そしてまた、それが民主主義の当然の帰趨するところであります。しかし油断はできません。ある哲人も「本当に勝ってこそ正義であるということが実証される。勝たなければ、いくら正義といってもそれは言葉だけであり、観念論であり、誰人も正義とは実証できない」ということを論じております。
 今回の私どもの王仏冥合の戦いも、正義の戦いであることは、文証、理証、現証に照らし、また、世の動向からみて間違いのない事実であります。だがそれが正義の戦いであることを、より正しくより深くより広く全大衆に理解させていくためには、勝利の証拠をもって示さなくてはなりません。あとは、常識豊かに、いつも朗らかに、伸びのびと進んでください。また、心身ともにすっきりとした誰からもうらやましがられる姿で戦っていっていただきたい。学会は美しい団結の世界の前進でありますから、小さな感情、偏狭な心を捨てて、太平洋のごとく広々とした境涯をもって、日蓮大聖人の御金言の万分の一でも実践しきってゆこうという、信心の眼を開いた活躍であっていただきたい。(拍手)
 なお、衆院選に勝利を博せば、いままでとは違った次元における批判が、学会に対してあるかもしれません。また世界中が、いちだんと注目することになるでありましょう。そのときには、学会一千万人が、創価学会の理念、公明党の政策、王仏冥合の根本的な目標、大衆福祉等々をよく理解し、大評論家になっていけば、全世界の間違った認識、批判、記録を、全部直してゆけるのであります。すでに学会は、それだけの力を有しています。
 そのことをしっかり自覚して、どんな中傷をされても一千万人の評論家が生きた証人であります。国内にも海外にもどこへ行っても同志は大勢おります。団結し、全体が一丸になっていけば十年先、二十年先は、誰人もとどめることのできない新時代の潮流として大きく世界を変えていくことは間違いありません。これからさらに確信をもって、大聖人の立正安国の大精神を人々に理解せしめていくために勉強をし、実践もする努力は怠らないようにしたいと思います。皆さん方がよいお正月をお迎えになるよう心から祈るしだいです。

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