Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第29回本部総会 第七の鐘目標に

1966.5.3 「池田大作全集」第3巻

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4  昭和五十四年までには、参議院の選挙も四回あります。公明党の議員も少しは増加するでしょう。また、それまでに、日蓮正宗の寺院も、現在二百か寺ですが、五百か寺までの御供養を、絶対に成し遂げたいと考えております。学会の会館は、これは寺院より小規模な建て物ですから、第六の鐘の終る昭和四十七年までに、五百会館だけは完備する予定で進んでおります。以上のように、七つの鐘を目標に、お互いに福運を積み、各人がそれぞれ人生をエンジョイしながら前進していきたいと思うのであります。
 これで広宣流布の一つの目標を到達することになりますが、決して無理をして急ぐ必要はありません。それで、その昭和五十四年からもう十一年目までのばしてみると、その十一年目が、正応三年十月十二日、すなわち、いまの日蓮正宗総本山富士大石寺が創立されてから、ちょうど七百年目にあたります。世間では知らずに新興宗教などと悪口をいっているが、実際にはこのように長い歴史を持っております。それで、その年は、不思議に、戸田前会長の三十三回忌になります。師匠の追善供養を三十三回忌までに行なえば最高の報恩であります。またその年は、私が会長に就任して満三十年目になります。したがって、昭和五十四年から十一年目の昭和六十五年、西暦一千九百九十年、この年を目標にして、広宣流布の大総仕上げにかかりたいと決意しているしだいであります。(拍手)
 なお、この年までには、参議院の選挙は八回あります。また、衆議院の選挙もおそらく最低十回ぐらいは行われるでしょう。したがって、公明党も、その時までには議席もふえ党として非常に力がつくのではないかと考えます。また折伏も、一千万世帯の基盤は、すでに第七の鐘で昭和五十四年に達成すれば、六十五年までにはさらに四、五百万世帯ぐらいはふえるのではないかと考えられます。
 これはあくまで話として聞いていただきたいのですが、一千五百万世帯になれば、いまの日本の世帯数は、二千四百万世帯ぐらいですから、ゆうに全世帯の半分以上を占めることになります。そうなれば、釈尊の“舎衛の三億”の方程式は、事実上間違いなく、実現することは明らかです。その時まで、お互いに楽しみながら、個人の幸福と社会の繁栄を一致させる新社会建設を目指して、一歩一歩着実に前進したいと思いますけれどもいかがでしょうか。(拍手)また、そのころには、全世界に一国残らず、会館ならびに寺院を建立しようではありませんか。(拍手)この話も、ベトナム戦争で攪乱されたり、日本にクーデターが起きたり、アメリカと中共が戦争したり、という緊急事態が起これば、全部計画を変更しなければなりません。でありますから絶対に戦争を起こさせてはならない。広宣流布の達成が理想どおりに進むように、一念三千の偉大なる生命哲理を確信し、大御本尊に平和実現を祈りつつ、大衆を包容し、われわれが一切の道を切り開いて戦っていこうではありせんか。(拍手)
 なお、もしも戸田前会長の三十三回忌、すなわち昭和六十五年(西暦一千九百九十年)になって、広宣流布が達成できない場合は、あと十年で二十世紀が終わり、二十一世紀にはいります。その時には、男子部、高等部、ならびに中等部、少年部の人たちに、西暦二千年を期して、または十年前の西暦一千九百九十年の戸田前会長の三十三回忌を期して、二十一世紀にわたる、新しい創価学会の七つの鐘を打ち鳴らしてゆく戦いを託したいと思うものであります。(拍手)
 創価学会は、広宣流布達成を目指して、この方程式を何回となく繰り返しつつ、勇猛精進してゆく偉大なる使命をもった団体であることを確信していただきたいと、心からお願い申し上げるものであります。皆さん方の、ますますご健康であられんことを、心からお祈り申し上げまして、私の話を終わります。

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