Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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高等部・中等部・少年部合同部員会 世界は諸君を待つ

1966.3.28 「池田大作全集」第3巻

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2  最後に申し上げたいことは、日本の国もそうでありますが、南米も東南アジアでもAA諸国でも、立派な技術者を待っています。立派な法律家、哲学者を待っています。南米、東南アジア等では、まだまだ学校が少ない。したがって、たくさんの教育者、学者も待望されている等々、世界は諸君を待っております。諸君の将来の舞台はあまりにも大きい。したがって、どうか体を鍛え、勉強をしっかりして、日本の国のための指導者、あるいは全世界に羽ばたいていく指導者に育っていただきたい。自分自身のため、その国の民衆のため、世界平和のために大きな希望に燃えて進んでいっていただきたいと思います。(拍手)
 これからは諸君の時代です。諸君が広宣流布の総仕上げをしていくことは時代の要求であります。私は諸君にお世辞をいって成長してもらう必要はありません。だが、学会の高等部員としての自覚に立ったならば、諸君自身が学会の跡を継がなくてはならない、また世界広布の総仕上げをしなくてはならない。これは明らかなことです。
 私は、日本の王仏冥合のため、世界広布のためにあらゆる手を打ち、人材を輩出しております。しかし私の本意はあくまでも諸君の成長を待っているのです。諸君に一切バトンタッチする決心であり、これが私のいつわらざる期待であります。全部、諸君のために私は戦っているのです。青年部のためでもなければいまの国会議員のためでもなく、諸君のために道を開いて死んでいきたいのです。それまでは、どんな批判もどんな苦労もものの数ではありません。
 どうか、この私の期待を、このなかの何人でもけっこうですから、妙法に照らされて、しっかり受け継いで前進していっていただきたいと思います。(拍手)私は諸君を信頼しております。諸君がそれを裏切るようであったならば私に福運がないのです。戸田前会長は、ただ一人、私を信頼してくださっていた。そして私には異体同心の同志がいました。ゆえに全員が私に連なって立ち上がった。これが仏法の方程式であります。しかし将来は一人や二人の人に頼るわけにはいかない。多数の人が自覚して、全部、会長と同じ気持ち、責任、自負をもって進んでいかなければ世界広布の総仕上げはできません。その意味で、できるだけ多数の高等部員に、私は訓練もしておきたいし、また期待をかけておきたいのです。
 高等部員はできるだけ大学へ進学すべきです。家庭の経済が許さないときには自分で働いて夜学へいけばよい、あるいは通信教育でもいい、自分の力で大学は出なさい。男子高等部員はいまからこの決意でいきなさい。ただし、体の悪い人、また家庭の事情でどうしてもいけない人は、高校を卒業して、あとは自分の信心、教学、努力で、大学を卒業した以上の力を示す決心でいけば、それでけっこうであると思います。なお、女子の高等部員の方は必ずしも全員大学にいく必要はありません。いける人はいきなさい。そうでない人は、おのおの両親や先輩のいうことを聞き、福運を積んでいける信心根幹の人生を伸びのびと進み、学会の中枢でがんばりなさい。心配なことは、異性問題で一生を棒にふるようなことだけは、絶対にないよう気をつけていただきたいということです。信心根幹にまじめに、そして失敗をしないように聡明な人生を生きて、大事な青春時代を、しっかり福運の基礎をつくれるよう御本尊にお願いしていこうではありませんか。
 私どもの信心は長い長い信心です。信心は一生涯であるということを忘れてはいけません。火の信心であって、元気のいいときはいいけれどもなにかの縁に紛動されて、あとはしょんぼりと花がしおれてしまうような信心であってはなにもなりません。水の流れるような、とうとうとして日々、月々、年々に成長していける信心の確立をしていくべきです。これからもできるだけ高等部員の登山の日を設けていきたいと思いますから、そのときにはまた元気で登山し、そしてその登山のたびごとに色心共にすくすくと伸びて、両親や一家を安心させられる自分を確立していっていただきたいと思います。
 いまの百数十万人の男子青年部をつくりあげたのは、私を中心とした数名の同志であります。今度は、第一期の高等部の諸君が、未来の学会の大発展の基礎も、後輩の一切の繁栄も、全部われわれが築いてみせるという心意気で前進していっていただきたい。このことを重ねて申し上げて私の激励といたします。

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