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日蓮大聖人・池田大作

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関西本部幹部会 慈愛に満ちた指導

1966.1.29 「池田大作全集」第3巻

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2  私はまだ若く、これからです。跡継ぎどころか、皆さん方のお子さんまでめんどうをみていかなければならない年齢であり、その気持ちでおります。そして、学会は盤石のなかの盤石の体制にあります。絶対である御本尊を根本に、異体同心で信心根本に進んでいくならば、学会も皆さん方の一家も個人個人も、全部きちんと、大繁栄のほうへ大興隆のほうへと、御本尊が進めてくださることは間違いありません。私は悠々たる自信をもっております。
 私は皆さん方の指導者であり、皆さん方が幸せになり、立派な信心を貫き通していけるようにすることが、私の責務です。幹部の人たちは一生懸命、慈愛のこもった親切な指導をして下さっておりますが、私が皆さんを思う一念からみればまだ何十分の一、何百分の一であり、天地雲泥の相違です。これが私の強さであり、誰人たりともどうしようもないことです。ですから、一日も早く私と同じようになり、大勢の人を指導してもらいたいというのが、私の最高幹部に対する念願であり指導なのです。なによりも強いのは信心と慈愛であり、これにまさるものはありません。百の説法など誰にでもできます。どうか後輩に対し、官僚主義でなく細かいところまで気をつかってあげていただきたいと思います。
 時計には長針と短針と秒針があり、その三つが調和されて、初めて時計としての価値があります。それを大幹部になったからといって大物ぶるのは、たとえば短針だけで秒針が動かないのと同じようなもので、それでは幹部の資格はありません。忙しいあまりに、幹部が指導をないがしろにするようなことがあってはなりません。求道心に燃えて真剣に求めてくる人には、どんなときでも親切に話をし指導をしてあげるべきであり、それが仏法です。「一切の法は皆是れ仏法」ですから、社会性も人間性もそして常識も、全部、仏法に収まっているのです。
 仏法のことを話すのだから、相手を何時間も立たせたままでもかまわない、というような気持ちではいけません。また民主主義ですから、指導者は、みんなが喜ぶように話していこうと考えるのが本当の姿であり、それが境智冥合したところの真の民主主義なのです。礼儀正しく道理正しく、小さいところに気をつかってあげることが大切であり、それが機微というものです。それによって学会を支えていくことになるのです。お互いに人間ですが、人間が人間を本当に満足させ喜ばせるのが仏法であり、このことは座談会でも同じです。ちょっとした言葉の使い方で、反感ももたれるし、逆に賛成もされます。言葉に気をつけながら、包容力をもった指導と折伏戦を実践していっていただきたいと思います。(拍手)
 最後に申し上げたいことは、夜は早く寝るようにしていただきたいことです。それを寝不足をし、朝なかなか目が覚めないようではなりません。そんな生活は長続きしません。寝不足で仕事ができなくなったり、事故を起こすようなことだけはしないでください。仏法は道理です。男性の人はもちろん、女性の人も長生きをしていく信心、リズム正しい生活をする源泉の信心、そして皆さん方が積んだ題目、善根、福運を、お子さん方に悠々と与えきっていける確信ある信心を、着実に、一日一日、一年一年、行なっていっていただきたいと思うのです。夜、休める人は生命力があるのであり、休めない人は惰性に流されているのです。大事なときに人より何十倍も活躍するためには、ふだんリズム正しい一日一日を送り、体力をたくわえておくことです。
 では、今年もどうかお元気で。支部、地区の皆さん方にもよろしくお伝えください。

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