Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第68回本部幹部会 円満な常識人に

1965.12.26 「池田大作全集」第3巻

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2  御書に「いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず」との御金言があります。たとえ乞食になるような宿命で、苦しい人生を歩んだとしても、ひたすらに御本尊を守り、創価学会を守り、和合僧を築くのが、本当に信心ある人であるとの御文であります。
 それを反対に、利己主義で、自分だけいい気になって、創価学会を足げにし踏みにじっていくとすれば恐ろしいことです。そういう人になってはいけないし、そういう人を学会に入れてはいけません。極力そういう人を防いでいくようにがんばりましょう。(拍手)
 先日、私が死んだなどというデマが飛びました。(笑い)その他私に対して、あちこちから悪口や批判があるでしょうが、そんなことは世間がかってにつくることです。われわれが信ずるのは御本尊であり、日蓮大聖人であり、その大哲理でありますから、私についてどんなことをいわれても、縁に紛動されてはなりません。私は皆さん方の会長であり、いかなる場合でも皆さんを悲しませるような人生を歩むようなことはいてしません。どんなデマが飛ぼうとも、われわれには御本尊がましまし、また学会は強い異体同心の団結をした仏意仏勅の団体でありますし、私も、まだこれから十年、二十年と陣頭指揮をとってまいりますから、安心しきって一緒にがんばってください。(拍手)私は自分自身の目標は、全部実現してきましたし、またいままで私が公約したことは全部実現しております。それは一切、皆さま方のおかげであり、私一人では、なにもできません。ですから、これからの戦いもどうか同じ心で、同じ目標に向かって、力を合わせて一つ一つ実現していこうという気持ちになってください。(拍手)
 創価学会を軽していたある有名人に対して、あるとき私は「創価学会の真実の姿を見なさい」と厳しくいったのです。ところが、この一か月ほどで、態度がすっかり変わり、先日まいりまして「創価学会の力、公明党の活躍はたいしたものだ。いままでは小バカにしておりましたが、大変恥をかきました。恐ろしいものが日本の国の中にあることが初めてわかりました。今後は日本の安泰のために、陰ながら、一生懸命に応援させていただきたい」と述べておりました。
 それほど、御本尊のお力、学会の団結の力はすごいのです。何ものをも打ち破っていける力、そして使命があることを知ってください。信心ほど強いものはなく、三大秘法の御本尊に敵対できるものは絶対にないことを確信してください。だからといって、御本尊の力、学会の力をバックにして、慢心を起こしては本当の力は出ませんし、逆に法を下げて魔に乗ぜられます。また勝ち戦に気負って、勇み足になって、いい調子になってはいけません。前三後一の大聖人の御金言を忘れてはいけません。
 自分は参議院議員だ、理事だ、何万世帯を率いている総支部長だなどとうぬぼれたりせずに、御本尊に感謝し、まじめに、自分自身に厳しくムチ打ちながら前進していかなければ、本当の人間革命、人生の総仕上げはできません。われわれは、大勢の後輩のために、大聖人のご精神、指導を胸に刻んで、来年一年は当然のこと、生涯、永遠に栄え、勝利の連続でいけるようにしてまいりましょう。
 そして、皆さん方のお子さん、お孫さんたちが、仏法を根本にして、日本の国で、また日本の国を中核にして世界の国々で、最高の諸願満足の人生を展開してゆけるような世界を、築いてあてようではありませんか。それには本末究竟等の原理を身に体して精進することです。本は親、末はお子さんお孫さんですから、親の信心によって、お子さんお孫さんにもきちんと結果が出てまいります。そのつもりで、来年も朗らかに、一つの事故もないよう、着実にいきましょう。
 寝不足の顔をしている人は負け戦です。十二時前には寝るようにして、着実に自分をつくっていきましょう。婦人部の方々は家計簿もきちんとつけて、男女ともに百万遍の題目で、来年の十二月三十一日には、百万円ぐらいはためられるようになっていただきたいと思います。
 ゆったりするときには、ゆったりし、やるときにはやりましょう。ただし、信行のエンジンは止めてはいけません。時にかなった実践が大切です。私は“選時抄”でいきます。ですからニコニコ明るく、幹部同士が仲良く、理解しあって、一年間、どうか私と共に前進してください。

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