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日蓮大聖人・池田大作

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第二東京広布30周年記念支部長会 朗らかに広布共戦の歴史を

1986.7.18 「広布と人生を語る」第9巻

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5  人の見方について
 一つの基準として、多くの身近な人から信頼され、いい人であると愛されている人の場合には、基本的に安心できるといえよう。反対に、一部の人から特別に尊敬されているようであっても、本人をよく知る周囲の人々から信頼をえていない場合には、注意が必要といえるかもしれない。ともあれ、常識と良識の立場に立って、良き信仰人であると大勢の人が認めているか否かが、人を見るうえで大切な基準になろう。
 さまざまな人とのさまざまな経験をへて、しだいに自分自身としての人間の見方が身についてくるものである。また、ときには広布の活動の途上にあって、信頼を裏切られることもあるかもしれない。人間社会につきものの善悪のさまざまな現象に出あうことは、ある意味でいたしかたない。
 しかし、そうした体験を積むことがそのまま、生々世々、リーダーとしての自身の資質を磨いていくことに通じていくし、また悠々たる福運の境涯を開いていくことになるのである。
 支部長、支部婦人部長の皆さま方は、日々、多くの人たちの面倒をみる立場にあってなみなみならないご苦労があると思うが、いっさいは自身の生命の修行となっていることを自覚して、頑張っていただきたい。
6  病気で悩む人に
 医師の診断に任せることはとうぜんだが、自身の願いをひたぶるな唱題にこめ、祈念していくことが何よりも肝要である。御本尊は私ども衆生の主であり、師であり、親である。三徳具備の仏様であられる。ゆえに、その御本尊に、子供が一心に親を慕うようにおすがりし、強盛に祈りぬいていくことである。
 上野殿すなわち南条時光は、二十三歳のとき大病にかかっている。大聖人は時光のために真剣に祈念され、時光自身も生きぬきたいと強盛に祈った。そして、弟は十六歳で他界しているが、時光は五十一年間も命を延ばしたのである。このように、御本尊への信と祈りを根本に、病苦を乗り越え、堂々たる人生を歩んでいただきたい。

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