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日蓮大聖人・池田大作

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日本、香港、マレーシアの親善合同研修会… 仏法こそ生命、平和、幸福の根源

1986.7.13 「広布と人生を語る」第9巻

前後
7  日淳上人は「科学と宗教」について、次のように論じられている。
 「科学の対象は何んであるかといえばそれは仮有の世界である。仮有の世界は一切世間の一小局限である。それ故此の対象に於て成立する科学は一切世間の一小部門に過ぎないのである。而も仮有の世界は流転の世界である。従て此れを対象とする科学的知識は亦変転を免れない。故に科学に於ては絶対不変の真理というものは考えられない。此れに対して真の宗教は一切世間を対象とする。従てその智は絶対不変である。宗教が一切世間を対象とするというのは、生命そのものを対象とするが故である。宗教と科学との関係は相背馳するものでなく、それは科学が宗教の一小部門にすぎないのである。乃ち科学は宗教の前衛である」――。
 ここに「仏法」と「科学」の関係が明快に述べられている。一般には、驚異的に発達した科学の恩恵にひたりきっているため、ともすると科学がすべてを解決するかのように考えている人も多い。しかし、それは科学時代に生きる現代人の錯覚にすぎない。
8  仏法からみるとき、日淳上人も仰せのごとく、科学は一切世間の一部分にすぎず、科学は仏法に包摂されているのである。科学は、一切世間の一部分である仮有の世界を対象にしたものであり、そこから全体を正しくみていくことはできない。ここに科学の一つの限界があるといってよい。
 仏法は、一切世間、生命そのものを対象としているのである。すなわち、生命に平和と幸福を築き、永遠のものとしていくのが真の仏法である。そのためのリーダーが皆さま方なのである。
 どうか、アジアの、また世界の、若き妙法のリーダーである皆さま方は、末法万年尽未来際にわたる、アジアの平和と繁栄と幸福のための活躍をしていっていただきたい。そのことを、私は心から念願している。

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