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「5・3」記念関西の各賞合同受賞式 常勝関西に栄光あれ

1986.5.1 「広布と人生を語る」第8巻

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4  基本にかえり、基本から出発
 なにごとにも、おろそかにしてはならない ”基本”というものがある。生活においても、書道、音楽等の芸術の世界や、ラグビー、テニス、卓球などスポーツの実践においても、また学術の世界にあっても、およそ、ありとあらゆる人間の営みにおいて、大切な基本というものが存在する。
 この ”基本”というものが、きちんとできているかどうか。これが万般において、大事のなかの大事となるのである。
 基本のない生活、行動というものは、いつかかならず崩れていく。けっして長続きしない。一時的に、また外見ではよいように見えたとしても、”基本”の徹底と深化のないところに、真実の勝利というものはない。すなわち、正しき道理と法則に則った確実なる進歩、前進のうえに、崩れざる勝利を築いていくことができるのである。このことを深く銘記していただきたい。
 そうしたさまざまな次元における”基本”の大切さはとうぜんのことである。しかし、それ以上に重要なのは、生命の基本、人生の基本である。そして、それらの根底となる”信心の基本”こそ、いっさいの基本中の基本なのである。
 すべての根本となる”信心の基本”とは何か。それは、日々の勤行である。
 基本となる勤行をおろそかにしている人は、たとえ、どんなに弁舌さわやかであり、組織の表面で華やかに振る舞い、格好よく見えたとしても、けっして長続きするものではない。学会の世界はどこまでも純粋な信心の世界であるからだ。一時的に活躍しているように見えても、広布の前進からいつのまにか後退し、消えてしまう人は、かならずといっていいほど勤行をおろそかにしている。勤行を怠るようになると、いつしか信心の話がわからなくなる。どんな指導も生命に入らなくなってしまうものだ。
 逆に、日々の勤行をきちんと実践しゆく人は強い。すなわち広宣流布の大目的に生きぬく学会精神にのっとって、勤行に励み、そのうえに行学の二道に精進しきっていく。そうした基本を堅持した人は、たとえ一時的には遠回りのようにみえ、また地味であっても、最後はかならず勝利者となっている。また、広布と人生の栄冠を勝ち取っていく人である。そして永遠にわたっての真実の満足を得ていけるのである。
 その意味において、どうか本日の晴れの受賞者の方々、また若き広布のリーダーの皆さんは、生涯、この”信心の基本”に徹していっていただきたい。つねに”基本にかえり”、また”基本から出発する”という、着実にして盤石なる人生と広布の歩みを、強く自覚しっつ前進していっていただきたい。

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