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日蓮大聖人・池田大作

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金城会全国代表者会議 信心と人生の栄光の完結を

1986.2.22 「広布と人生を語る」第8巻

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4  現在、このように、広布の道が大きく開けてきた。その陰には、けっして華やかな表舞台に出ることなく、黙々と活躍してきた無数の信心の勇者がおられる。その反面、名聞名利にとらわれて、広布の第一線での苦労を避け、汗水を流すことなく、要領よく活動し、なにかにつけて表に立っては自己を偉く見せようとする人もいる。
 そうした人々は、有名になったり、なにかの立場を得たりすることを功徳のように考え、組織において日夜、苦労を重ね、愚直なまでに地道に活躍をしている方々を脾睨し、見下していくものだ。そのような浅はかな”有名人”が今までにもいたことはご存じのとおりである。また、これからもあるかもしれない。
 しかし彼らは、いわゆる世渡りがうまいというべきであって、深き信心と人生の完結への正しき軌跡、行路にのっとってはいない。あるものは名聞名利の卑しき心根であり、なにより我慢偏執の心である。
 「我慢」とは、我尊しとおごる”慢心”であり、「偏執」とは偏った考えに執着していく心である。御書の仰せに従わず、広宣流布の正しき軌道から外れた我慢偏執の心こそ、信心の最大の敵である。
 表面のみ信心ありげな姿の中途半端な生き方では、一時はよいように見えても最後は、成仏という生命の完結を得ることなく、苦しみの境涯になっていくことを知っていただきたい。
 どうかそれぞれの地域にあって、広宣流布の大道を凛々しく厳護していっていただきたい。全国の同志にくれぐれもよろしくお伝えください。

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