Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

県長会議、婦人部白菊会の合同研修会 広布の人生に最高の誉れ

1985.8.4 「広布と人生を語る」第7巻

前後
6  たいへんにむずかしい問題だが、お子さんの教育について一言申し上げておきたい。
 大切な広布の後継者であるお子さん方の成長については、どうか長い目で見てあげていただきたい。一時的には、大なり小なり心配なことや課題はあるものだ。たとえば登校拒否したとか、成績が落ちたとか、さまざまな悩みがあったとしても、何らかの問題があるのは、むしろとうぜんといってよい。成長の過程に起きてくるそうした問題に対し、親が必要以上に深刻視したり、動揺して大騒ぎなどしてはかえって逆効果となることが多い。まして夫婦で責任を押しつけあって争うなど、愚のなかの愚といわざるをえない。
 “御本尊が使命あるわが子を不幸にするはずがない。かならずよくなっていくに決まっている”との深き確信と祈りを根本に、泰然自若として、どうか五年、十年という長い目で子供の成長を見守り、包容してあげてほしい。
 また、時代の風潮もあり、両親のいうことを素直に聞くとは限らないかもしれない。その意味ではむずかしい時代ともいえるが、もう一歩深くとらえれば、両親にただ従わせることは、かえって子供の自立心を失わせ、不幸にしてしまう場合がある。
 それをカバーするために、学校の先生をはじめ、信頼できるさまざまな先輩につかせながら、指導を受け、成長させていくことが大切である。学会の世界には多くのすばらしい青年部、未来部の先輩がいる。いろいろな機会を通して、そうした先輩と結びつきを深めながら成長していけばもっとも安心できうると、いくつもの事例を見て私は確信する。
 どうか信心根本に、どこまでも大きな慈愛と信念の心で、立派な後継の社会人に育てあげていっていただきたい。
7  経済的にもなにかと苦労があるかと思う。この点について一言申し上げれば、信心根本に、真剣に仕事をし、賢明に知恵をめぐらせていくことはとうぜんである。
 そのうえで、ほんとうに広宣流布のために戦っていくならば、何があっても最終的には、妙法の力用で、きちんと生活は守られていくことを確信されたい。
 計算上は不足すると思われた家計が、不思議にも有形無形に立派に守られたということは、多くの先輩が経験していることである。
 われわれは妙法広宣流布にみずから立ち上がった地涌の闘士である。ゆえに、その信心の真心と行動が真実であるならば、もっとも大切な広宣流布のために働く誠信の人を御本尊が守ってくださらないわけがない。経済的にもかならず盤石の土台ができあがっていくのである。
 その妙法の功徳を確信できず、愚痴と文句の心におかされ、信心を後退させて、せっかくの福運まで消してしまうようなことはあってはならない。
 ともあれ、皆さんはこれまで真剣に広布に活躍してこられた大功労者である。どうか、これからも、その一生成仏の軌道を最後の最後まで見事に歩みぬき、悔いなき人生を飾っていただきたい。

1
6