Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表者記念懇談会 開創七有年、創立六十周年の山へ

1985.5.8 「広布と人生を語る」第7巻

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7  顕謗法抄に「菩薩悪象等に於ては心に恐怖すること無れ悪知識に於ては怖畏の心を生ぜよ、何を以ての故に是れ悪象等は唯能く身を壊りて心を壊る事能わず、悪知識は二倶に壊るが故に、悪象のごときは唯一身を壊る悪知識は無量の身無量の善心を壊る、悪象の為に殺されては三趣に至らず悪友の為に殺されては三趣に至る」と涅槃経の一節が引かれている。
 悪知識ほど恐ろしいものはない。悪知識は、身も心も破壊し、生命を地獄へと導いていくのである。
 たとえば、信心していても交通事故で亡くなる人や、同じようにさまざまな事故で亡くなる人もいる。しかしこの経文のごとく、身は破れても、信心さえあれば心は破られていない。したがって、追善供養すれば、成仏の方向へと入っていけることは疑いないのである。
 しかしそれに反し、悪知識に信心を破られてしまえば、身も心も破れ、三悪道、堕地獄の生命となってしまう、との恐ろしき悪知識の本質を見ぬかれた御書と拝するのである。
8  また報恩抄には「謗法の人人も国に充満せり、日蓮が大義も強くせめかかる修羅と帝釈と仏と魔王との合戦にも・をとるべからず、金光明経に云く「時に鄰国の怨敵是くの如き念を興さん当に四兵を具して彼の国土を壊るべし」等云云、又云く「時に王見已つて即四兵を厳いて彼の国に発向し討罰を為んと欲す我等爾の時に当に眷属けんぞく無量無辺の薬叉諸神と各形を隠して為に護助を作し彼の怨敵をして自然に降伏せしむべし」等云云」との御金言がある。
 これからも、いかなる困難に遭遇したとしても、強盛なる信心さえあれば「我等爾の時に当に眷属無量無辺の薬叉諸神と各形を隠して為に護助を作し」、すなわち目には見えないようであるが、しぜんに諸天善神がさまざまな働きとなって、広布に生きゆくわれわれを守り、「彼の怨敵をして自然に降伏せしむべし」、つまり勝利しゆくことは絶対にまちがいないとの御文と拝するのである。どうか、この御文を深く体して、晴ればれと、また次の山をめざして精進をお願いしたい。

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