Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

ペルー広布二十周年記念勤行会 妙法こそ幸福の原動力

1984.3.4 「広布と人生を語る」第6巻

前後
1  このたびの第一回ペルー世界平和青年文化祭は、歴史に残るであろう見事な文化祭であった。出演した人たちの名は、年とともに燦然と輝くであろう。この“原点”の日が、自身の栄光と誇りとなり、さらに人生の最高の思い出と一歩前進への発条となっていくにちがいない。
 妙法こそ国を救い、国を繁栄させゆく大法である。まず自分自身の人間革命ができる。さらには家族も先祖も救いゆく大法である。妙法の信心は、努力したぶんだけ、活躍したぶんだけ、すべて自分自身の功徳と変わりゆくのである。そこには矛盾も犠牲もない。
2  「仏法と申すは勝負をさきとし、王法と申すは賞罰を本とせり」との御聖訓がある。
 仏法は、人生を幸福へ昇華しゆくか、不幸へと沈澱しゆくか、との現実的厳しき視点に立って、生命という根本次元を明らかにしたものである。
 端的にいうならば、幸福は勝ちであり、不幸は負けである。病は負けであり、健康は勝ちである。円満な家庭は勝ちであり、不和の家庭は負けである。職場でなくてはならない人は勝ちであり、つねに力なく、人々からさげすまれる人は負けである。喜びと進歩の人生の人は勝ちであり、愚痴と不満足の人生の人は負けである。
 豊かな境涯の人は勝ちであり、わびしき心情の人は負けである。
 利己主義で人に一片の慈愛をもてない人は不幸であり負けである。人のために大法を弘めゆく境涯の人は勝ちである。
 人生の目的をもった人は勝ちであり、さすらいの人生は負けである。最極の大法たる日蓮大聖人の仏法を持った人は、確固たる目的をもった人であるがゆえに、勝ちである。
 どうか皆さんは、日々、月々に怠惰な自分を乗り越え、自身の向上と社会への実証とを得ながら、信心の精進即人生の勝利をめざしていただきたい。
3  信念をもった人は強い。厳しき現実社会を生きぬくためには、信念こそ最大の要件である。しかし、信念とは感情やエゴのかたまりのごときものではない。
 それには信ずる正しい対境が、まずなくてはならない。それは大宇宙の根本法たる南無妙法蓮華経の御本尊であられる。その無限にして永遠の絶対法を信じ、その絶対法に対してみずからが強く念じゆくところに、完璧な信念の完成がある。そして、これこそ信心であり、信仰である。
 ともあれ、ありとあらゆる山を乗り越えながら、悠々と人生を、幸福の大道を生きる信念の道は、この尊極の三大秘法の御本尊を信じ、念じゆく自分自身の胸中にあることを知らねばならない。
4  人間にも寿命がある。草木にも寿命がある。船舶にも寿命がある。家屋にも寿命がある。大きくいえば地球にも寿命がある。
 つまりすべての物に寿命があると同じく、多くの宗教にも、思想にも、哲学にも寿命があり、また時代とともに消滅していくものである。
 これらの本質を厳しく、鋭く見極めた永遠の大法を教え示されたのが日蓮大聖人であられ、日蓮大聖人の仏法なのである。ゆえに、この日蓮正宗の妙法の大法こそ、永遠不滅なのである。
 この永遠悠久なる大法を信じ、行ずる私どももまた、行き詰まりのない永遠常住の幸福者である。
 ともあれ、さわやかな悔いなき人生を歩んでいくために、唱題第一で信仰に励んでいただきたい。

1
1