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長野県記念幹部会 歴史を創る民衆の力

1984.7.30 「広布と人生を語る」第6巻

前後
11  またアンドレイは、こうも語っている。「戦いは、勝つとかたく決意したほうが勝つのだ」「『わが陣地は、左翼が弱く、右翼は長く伸びすぎている、ときみは言うが』と彼は話しっづけた。『そんなことはつまらんことさ、そんなことはどうでもよいのだ。では、明日われわれを待ち受けているものは何か? それは何億という多種多彩な偶然だよ、そしてそれらは、逃げだすのは敵か、味方か、殺されるのはあっちか、こっちか、ということによって一瞬に決せられるのさ』」
 「ぼくにとっては明日はこういう日だよ、つまり十万のロシア軍と十万のフランス軍が決戦のために相対する、そしてそこから生れる事実は、この二十万の軍勢がぶつかりあい、そしてより猛然と戦い、より自分を惜しまぬほうが、勝つ、ということだよ」「明日は、どんなことになろうと、われわれは決戦に勝つ!」――こうして民衆の心の奥にある感情のカによって、ロシア軍は、最後にナポレオン軍を撃退するのである。これが『戦争と平和』 の一つの問題提起ともなっているようである。
12  たしかに企画も作戦も計算も大事であろう。しかし計算できない心の奥に、いかなる一念の ”強さ”があるかにかかっているというのである。
 今日までの未曾有の広宣流布の大興隆にも、皆さま方にこの信心の一念の強さがあったことは論をまたない。
 最後に、本日の記念幹部会で、斎間県長から発表があったように、長野県では旧盆にあたる八月十一日から十六日まで「家庭の日」とすることになった。この期間は、次の前進のための休養、余裕の時期としていただきたい。
 他の県においても、同じようにそれぞれの本部や支部で十分に協議して、毎月一日か二日間の「家庭の日」を設けてはどうかと、この席を借りて提案させていただきたい。
 社会構造も日ましに変化してきている。あらゆる点で私どもも長期的視野に立って、一つひとつを再検討しながら余裕のある信心活動と生活を両立させていくことが大切であると思うからである。
 かさねて皆さま方のご健勝と、ご多幸、そしてご長寿を心より念願し、私の話を終わらせていただく。

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