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日蓮大聖人・池田大作

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鳳雛会結成十八周年記念大会 「開目抄」の一節を心に深く

1984.7.16 「広布と人生を語る」第6巻

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3  ここで一言、注意しておきたいことは、当時、最優秀の高校生として選ばれた諸君には、希望があった。新鮮な息吹で潔く求道心をもっていた。しかし、三十代にもなると厳しい現実の環境や社会の下積みの苦労に、さまざま心も動揺するかもしれない。そして、しだいに信心も弱まり、求道心も新鮮さを失い、いわゆる仏道修行を軽んじがちになるかもしれないことを私は心配する。
 願わくは、今日もまた、新しい発心、出発の日と定めて、来年の総会、また再来年の二十周年に向かって深い決意をもっていただきたい。
 かつて諸君に「いかなる苦難があっても、諸君のために道を開いておく。土台を築いておく。あとは薫陶を受けた諸君が、その光景の大道をかならずや歩みつづけてほしい」と語ったことがあったが、私自身、開目抄の「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」の御文を拝しながら、この御文のままに“潔い信心を”と、若き日の生命を躍らせ、精進してきたつもりである。
 戸田第二代会長は、あるとき「さまざまな苦難の道を経たからこそ、広布の指導者の立場に立った」といわれたことがあったが、君たちも、信念の道を、あの日誓った使命の道を、潔い信心で全うしてほしい。そして職場で社会で、堂々たる勝利者になってほしいのである。
4  ここで私どもは、再び開目抄の一節を銘記していきたい。
 それは、「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ、我が弟子に朝夕教えしかども・疑いを・をこして皆すてけんつたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし」の御聖訓である。
 いよいよ君たち鳳雛も、結成二十周年には大鷲となる。その意味でも、今世の大空をゆうゆうと飛していける「大鷲会」となってもらいたい。ただし、途中で羽をいためて飛べなくなったりするような大鷲にはなってもらいたくない。
 そして、いかに苦しくても、いかにつらくても、一人ももれなく広宣流布への誓い、約束を果たすため責任をもって戦い、最極の人生の大道を進みゆかれんことを期待して、本日の話とさせていただく。

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