Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回北陸功労者の集い 日蓮正宗法難の歴史

1982.9.10 「広布と人生を語る」第4巻

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13  創価学会の法難 
 近年においては、創価学会の法難がある。明治以降の神道復興、そして東条内閣が出現し、戦時体制強化にともなう当局による弾圧であった。すなわち、宗教各派の合同方針が取られ、文部省が軍部権力を背景に日蓮宗の各教団も単称日蓮宗(身延)へ合同しなければならないと強要してきたのである。
 この謀略に対して、宗門の小笠原慈聞は水魚会の一員となって策謀の一端を担い、神本仏迹論なる邪義を唱えて軍部権力に迎合するにいたった。
 しかし、総本山大石寺は、この合同に断固反対し、七百年にわたる正法の清流を厳護しぬき、昭和十六年三月三十日、単独で宗制許可を取った。ゆえに今日があるわけである。
 当時、こうした背景のなかで牧口初代会長、戸田理事長(第二代会長)以下、多くの学会の幹部が治安維持法違反、不敬罪の罪で逮捕された。
 そして、戦後になって、出獄されたここ石川県出身の戸田先生が学会再建の第一歩を踏みだし、正宗の興隆へ広宣流布の法戦を展開され、今日にいたっているのである。
14  現代も、さまざまな奸計、画策によって、宗門そして学会も広布のために大変な時代をおくっている。しかし、御法主上人猊下の御慈悲によってすみやかに僧俗和合と令法久住、広宣流布の基盤ができあがったことを、感謝申し上げるものである。
 私どもは、いやまして日蓮正宗を厳護し、また、たがいに励まし合い、みずからの信仰を遂行しゆくための組織である学会を守りあいながら、前進していかねばならないと思う。
 皆さまのご長寿と、いよいよのご多幸を祈って、私の話を終わりたい。

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