Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

九州男子部新愛唱歌発表会 人の心のわかる指導者たれ

1982.5.27 「広布と人生を語る」第3巻

前後
1  先日、大切なお皿を誤って割ってしまった人がいた。本人はたいへんに反省し、悩んでいた。そのとき私は、戸田先生の話を思い起こした。
 戸田先生当時、ある青年が大事な会合に大幅に遅刻してしまった。その青年は青い顔をし、どうお詫びしようかと思っていた。その気持ちをくみとった先生は「もういいよ。自分で悩み、苦しみ、それで償われているのだから、何もいうことはないよ」といわれた。
 私も、戸田先生と同じ心から「自分で悩んだのだから許されるんだよ」と励ました。反省し、苦しんでいる人を責めるような、心の狭い人であってはならない。
 指導者は、人々の心をよく知っていくことだ。きょうも、多くの方々が喜び、集まってくださった。このように来てくださったことじたい、信心の発露として感謝し、すべての方々を大切にしていきたいものだ。
 ささいなことかもしれないが、日本いな世界の将来を担いゆく指導者と生い立つ若き諸君に、なにかの糧になればと、一言思いつくままに申し上げたのである。諸君の健康と、さわやかな、そして凛々しい成長をお祈りしたい。
2  六月

1
1