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日蓮大聖人・池田大作

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秋田文化会館開館記念自由勤行会 正しい信行学の軌道を

1982.1.13 「広布と人生を語る」第3巻

前後
1  私は、信仰生活三十五年になる。この間、さまざまな人間模様を見、さまざまな人を指導し、また、さまざまな方々が去される姿を見た。たしかに人間の一生というものは、社会の波にもまれながら、変化の連続といってよい。その一生の総決算としての死という問題、そして永遠につらなりゆく生命の瞬間を、仏法ではもっとも重大事とみる。すなわち、私どもの信仰の究極は成仏にあるからである。
 そのさい「もっと勤行をしっかりとしておけばよかった」とか、「謗法を強く呵責しておけばよかった」とか、「子供に信心のことを厳しく教えておけばよかった」、また「題目をもっとあげておけばよかった」等々、病床にあって厳粛な面持ちで語ってくれたり、伝言をうけたこともある。
2  大聖人の法門の根本の修行要件は信・行・学である。その基本の軌道に乗り、日夜、信心即生活の精進を怠らないためには、どうしても組織が要請される。それは、たびたび申し上げることであるが、一人ではこの信・行・学を正しくまっとうしていくことはできないからだ。これが現実であり、これが実相といってよい。
 総本山を中心としながら、また仏勅である広布を進めながら、自己の向上のためへの信心を強力にしていく方途としては、組織活動以外ないことは、皆さま方の実感しているとおりである。
 こうした信心錬磨の組織、これを仏法では和合僧ともいうが、過去にはなかったと思うし、未来にもなかなかできえないであろう。ゆえに、あくまでも自分自身の正確な仏道修行のためと思って、この組織を大事にしていただきたい。
3  大聖人の仏法は「文証」「理証」「現証」に立脚して、完璧な法である。この完全なる法則にのっとって、私たちの日々の活動がある。ゆえに、その法則を根本にして「人生」「社会」に躍りでていかなければならない使命がある。
 しかし、その運営、形態という面では、さまざまな批判をうけ、反省をしなければならない場合もあった。しかもそれらの多くは、感情と悪意とねたみと利害からなされている批判である。われわれの行動は、信心を深め、文証、理証・現証の明確なる路線を歩み進んでいくことにつきるがゆえに、低次元の批判などに騙されたり、惑わされたり、紛動されては、まことの信仰とはいえないのである。
4  なお、秋田県には、多くの立派な教育者がおられる。そこで、とうぜん教育部につらなるものではあるが、「秋田教育者クラブ」として、ひとつの地域に根ざした伝統をつくっていただきたい。また、地域で学会員が二割という、日本で最大に広宣流布している仙北郡太田地域を記念して「小松会(グループ)」をつくらせていただいたことも、ご了承願いたい。
 きょう、開館記念勤行会に集った午前の千数百人の方々を「吹雪グループ」、「午後の方々を「嵐舞グループ」と県最高協議会において命名させていただいた。また、十年前の「天気グループ」の方々にも、くれぐれもよろしくお伝え願いたい。

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