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日蓮大聖人・池田大作

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群馬センター開館3周年記念勤行会 旭日輝く信心、福運を

1978.12.27 「広布第二章の指針」第14巻

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4  実像の幸せを信心第一で
 御書の「一生はゆめの上・明日をせず・いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず」との一節を拝読したい。
 人間の、真実の幸、不幸は、一時的な短期の視点のみで判定できるものではない。きょうがよくても、あすはどうなるか、いな次の一瞬さえわからないのが人生の実相である。また、表面の姿からだけでもわからない。いかに経済的に恵まれ、名声を博したとしても、それは虚像である場合が多い。精神の内面においては、苦悩の波が間断なく渦巻いているものだ。
 また、今世は一見、幸せそうに送ったとしても、どのような臨終の姿になるかはわからない。さらには、来世への保証は何もない。永遠の生命という長遠の視点からみるならば、今世ははかない夢のようなものであると、大聖人様はお教えである。
 私どもは凡夫である。それぞれの宿命もある。信心していたとしても、悩みや苦しみがなくなるわけではない。しかし、御本尊様に南無していくことによって、私どもは今世において、煩悩・業・苦の三道を法身・般若・解脱の三徳へと転じていくことができる。そして、三世永遠にわたる根本の大福運の根を張っていくことができるのである。
 たとえ今、いかに苦悩の環境にこの身があったとしても、最終的にはかならずや打開し、実像の幸福の人生を総仕上げできる妙法の威力を確信してほしい――。
 ゆえに、御本尊様はいかなることがあっても離さず、信心だけは貫き通していくことが大切である。

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