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創立48周年記念第23回本部幹部会 二〇〇一年へ希望と勇気の船出

1978.11.18 「広布第二章の指針」第14巻

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5  二十一世紀へ五年ごとの前進
 ここで話は未来のことになりますが、皆さまといっしょに二〇〇一年までの流れをひととおり概観しておきたいのであります。じつは西暦二〇〇〇年は、創価学会創立七十周年にあたるのであります。また戸田先生の生誕、ちょうど百年であります。
 かつて日淳上人は、創価学会第十八回本部総会の席上、戸田前会長が願業たる七十五万世帯を達成したことについて「会長先生は七十五万を目標に折伏弘教に励まれましたが、私は、この七十五万といわれましたのには、深い意味があるものと考えておりました。それは改めて申すまでもなく、七十五万は、南無妙法蓮華経の五字七字であると私はつねに察しておったのでございます。南無妙法蓮華経の五字七字を目標として、これを確立する時には、すでに広宣流布の基礎が出来上がるということを考えられておられたと、察しておるのでございます」と仰せられました。
 この五字七字の意味から、今までは七年単位で進んできましたが、今度は、昭和五十五年を一つの区切りとして、これからの二十年間を、五年単位で考えてみたいのであります。だからといって細かに考えすぎたり、またせっかちになる必要はありません。
 まず昭和五十五年、すなわち一九八〇年から一九八五年の五年間――これが第一期の五年間であります。この第一期で、私たちは、これから始まる人材育成の流れをさらに深く広くつくりあげたい。第一にも第二にも信心に徹した人物を”全員人材”を合言葉に、また人材育成即広布推進と決意して、一人ひとりをみがきにみがいて育てていきたいのであります。
 人材は一切の宝である。人材は力であり、人材に勝るものはない。そして、その人材群が、ありとあらゆる社会の分野で仏法証明の波動を及ぼしていくことを念願するものであります。
 その次の五年、すなわち一九八五年から一九九〇年の五年間が、第二期であります。第二期の五年目の一九九〇年は、大石寺開基満七百年の大佳節であり、また恩師戸田前会長の三十三回忌にあたる年でもあります。
 私どもは、この時までに、戸田前会長の遺言である「原水爆禁止宣言」に示されたごとく、社会的にも厳然たる一大平和勢力として、安定した学会の力と姿を実現しておきたいのであります。
 次に一九九〇年から九五年までの五年間が、第三期の五年であります。ここでは一閻浮提広令流布の御遺命実現に向けて、海外も含めて、今世紀の総仕上げをしつつ、二十一世紀への準備期間とする考えであります。学会二世、三世である幾十百万の、今の中学生、小学生たちが二十代、三十代になる年でもあります。この流れは、すでに着々と整っております。
 それから次の五年間、すなわち一九九五年から二〇〇〇年までを、第四期としたいと思うのであります。
 この西暦二〇〇〇年は、学会創立七十周年であります。その翌年が、西暦二〇〇一年、すなわち二十一世紀のはじまりであり、第二の七つの鐘のスタートであります。また二〇〇二年には、立宗七百五十年を迎えます。そのときには、時代も社会も、またありとあらゆる舞台も大きく変わっていることは論をまちません。
 しかし、私どもは、この第四期の終わりに末法万年のために、今世紀の広宣流布のシンボルとして、意義ある場所にすべての方々と相談しながら、広布記念の塔といったものをつくりたいと念願しておりますが、皆さまいかがでしょうか。(全員賛同の拍手)
 親愛なる皆さまは、どうか、妙法に照らされながら、一人ももれなく長寿であってください。この新しき、輝かしき黎明の日、黎明の世紀を、ともどもに迎えたいと思います。
 これからは、学会は、けっして背伸びしたり、無理をするようなことはしないでまいります。あくまでも、一切を点検し整備しながら、全員が心から安心して信心即生活に励み、衆生所遊楽の人生を送っていけるように、私どもは道を開いていく決心であります。
 ともあれ、次の世代に松明をわたすまで不死鳥のような生命力で生きぬいて、各人の信心と人生の勝利の凱歌を見事にあげていただきたいと思います。
 私も及ばずながら、力のかぎり道を開いてまいります。なお明年、海外への交流指導にも行く予定でありますので、どうかご了承ください。
 以上をもちまして、私のあいさっとさせていただきます。

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