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北京大学図書贈呈式でのあいさつ  

1978.9.18 「広布第二章の指針」第14巻

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1  尊敬する北京大学副学長季羨林先生、尊敬する北京大学副学長沈克琦先生、ならびにご列席の北京大学の諸先生。本日は皆さま方の真心こもる歓迎をいただき、たいへんにありがとうございます。一行を代表して衷心より御礼申し上げます。北京大学には一九七四年五月、初めて訪問して以来、今回が四回目になります。
 今回もまた、日中両国人民の永年の懸案になっていた「日中平和友好条約」の締結という歴史的なときに、この北京大学を訪問できたことは、私たちの最大の喜びであります。
 かつて、日本の学術、文化の紹介とともに、相互理解と皆さまの研究の一助になればと思い、貴大学に日本語書籍を贈らせていただきました。その後、貴大学には、創価大学の教師、学生も友好訪問いたしました。そのとき、これらの日本からの書籍が、広く利用されているという報告を聞き、たいへんうれしく思っております。
 貴国は今、華国鋒主席閣下のもと、いわゆる「四つの現代化」をめざし、たくましき建国の息吹にあふれております。きょう北京大学を訪れ、痛感したのは、中国の先駆をきって新時代をつくりゆくリズムと、人民に奉仕する精神がすみずみまでみなぎっていることであります。
 その新建設のためにも、少しでもお役に立ててほしいとの願いをこめて、今回も、わずかではございますが、第二次の贈書として自然科学系の専門書をはじめとして、書籍千二百冊を寄贈させていただきたいと思います。どうかぞんぶんにお使いください。
 私どもの創価大学は、①人間教育の最高学府たれ②新しき大文化建設の揺藍たれ③人類の平和を守るフォートレスたれと、この三項目をモットーにしております。建設の歴史はまだ浅い大学です。しかし、貴国とは深い信頼に結ばれた大学です。
 一九七五年四月には、六人の留学生が大学の門をくぐり、日本の学生とうるわしい友情の思い出を残し、巣立っていかれました。現在も、二人の貴国からの女子留学生が勉学に励んでいます。これからも多くの方々が創価大学で学び、また友好訪問されることを心から歓迎いたします。
 創価大学の緑のキャンパスのなかには、故周恩来総理を記念する桜が植えられ、毎年、春には美しい花を咲かせております。その桜の花は、日中の永遠の友誼の象徴として私の目に映じています。これからの日中関係は‶第二章″ともいうべき段階に入り、教育、文化の交流がますます重要になってくるでありましよう。
 ともどもに力を合わせて、両国の未来のために貢献していくことを念願し、かつまた皆さま方のますますのご活躍を祈念しつつ、私のあいさっとさせていただきます。

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