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日蓮大聖人・池田大作

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宮崎支部結成20周年記念勤行会 桜梅桃李の人生を

1978.8.11 「広布第二章の指針」第14巻

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10  (第五回)
 人間の心ほど、微妙に瞬間瞬間に変化するものはない。きょうの感激を生涯忘れず、といっても生涯続くことはありえないし、刻々と変化していくものだ。まさにとらえところがないが、一生成仏のためには、その人間の微妙な心のなかにも確固たる道を開いていかなければならない。
 もったいなくも日蓮大聖人は、その根本の定めとして、われわれ末法の衆生のために御本尊を建立してくださったのである。楽しいときも苦しいときも、題目をあげながら”なんとかがんばろう””今にかならず開かれてくるのだ”と、懸命に努力していく。この繰り返しのなかで、おのずと、生きていることじたいがほんとうに楽しいといえる境涯に入っていくのである。
 そうなるための信心であり、仏道修行であることを忘れないで、どんなに苦しいこと、悲しいことがあっても、勤行だけは勇気をもって持続しぬいていってほしい。
11  順調のときも、そうでないときも、確固不動の信心の姿勢を貫いていく人こそ、まことの信仰者である。
 これまでの広布の途上においても、さまざまな縁で動揺し、信心に違背していった人もいるが、結局最後は、偉大なる御本尊のもとに帰ってきて、広布のために喜々として活躍するに至っている。この一つの事実からも、よいときも悪いときも、みずからの決めた信念の道を堂々と生きぬいていく地涌の勇者であっていただきたい。
 自分らしく生きることが大切である。あの人のようになりたいと考える必要はない。われわれはどこまでも自分らしく、自分の力に応じて広布に尽力していけばよいのである。それが桜梅桃李の原理なのである。
 どうか、仏法はもつとも身近にあることを深く銘記し、御本尊とともに進む自分こそこの世でいちばん幸せなのだ、と心に決めて、あとは朗らかに悠々と日々の仏道修行に励んでいただきたい。

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