Nichiren・Ikeda
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第27回北海道幹部会
広布の実践こそ安楽の行
1978.6.15 「広布第二章の指針」第13巻
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2 皆さん方は、広布のために生きぬく尊い地涌の戦士である。少々の苦難があったとしても、むしろそれを楽しみとしながら乗り越えていけるようであっていただきたい。
私は、皆さん方とお会いするたびに、厳寒の風雪に耐えながら必死になって戦ってこられた、そのけなげな仏法求道の姿を思わずにはおれない。七百年前、御本仏日蓮大聖人は、あの極寒の佐渡において、末法人類の尽未来際のために、かずかずの重要な法門を開顕された。
その大聖人が残された宇宙根源の法たる南無妙法蓮華経を、この厳寒の地で唱えながら、春がくるのをじっと待ち、さらにわが同志の激励のために一軒一軒、家庭訪問を重ねつつ前進する皆さんの姿を思うにつけ”ああ、なんと尊い姿であることか”としみじみ実感するのである。
御書には「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は化城即宝処なり」とあるごとく、御本尊ましますところは宝処なのである。また次下に「我等が居住の山谷嘘野皆皆常寂光の宝処なり」と仰せのごとく、広宣流布のために活躍するところは、即寂光の宝処であり、仏国土なのである。
したがって、どこであれ、自分が今いるところこそ本有常住の地と自覚すれば、そこからさらに功徳も境涯も開かれていくのが仏法の真髄なのである。この信心の確信をいちだんと深めていかれるよう願ってやまない。
(昭和53年6月15日 別海・北海道研修道揚)