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東京創価小学校第1回入学式――メッセー… 明るく、強く、伸びのびと

1978.4.9 「広布第二章の指針」第13巻

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3  本を読みルールを守る子に
 次に、おおいに良い本を読もう、ということを申し上げておきます。
 皆さんのなかには、本を読むよりも、テレビを見たほうがおもしろいという人もあるかもしれません。私も、テレビが悪いとは思いません。しかし読書は、それ以上に皆さんを、いまだかつて知らないひろびろとした世界へ案内してくれるものです。
 私も、小学生時代に貧乏であまり本が買えなかったため、学校の図書室や近所の図書館の本を、夢中になって読みました。そのころ読んだ「ロビンソン漂流記」や「トム・ソーヤーの冒険」「宝島」などは、いまでもはっきり覚えております。
 本ばかり読んでいて、身体を鍛えたり、学校の勉強をすることがおろそかになっては困りますが、ともかく、皆さん方は、記憶力や想像力のすばらしい年代であります。その時期に、できるだけ世界の名作に親しんでいってください。
 また、学校という新しい生活には、決まりとかルールというものがある。友達と遊んでいても、自分だけ決まりを守らないで勝手なことをしていれば、仲間外れにされてしまう。道を歩いていても、ルールを守らず、赤信号のとき渡ってしまえば、車にひかれてしまうでしよう。
 どうか皆さんは、朝「いってきます」と元気に家を出たならば、決められたルールをきちんと守る、明るい少年少女であってください。小さいときからこのような習慣を身につけておくと、大きくなってから非常に役に立つものです。大人になると社会の約東、ルールを無視すれば、まったく信用されなくなってしまうものです。
 このこととも関連しますが、どうか”けじめ”はきちんとしてください。私は、とくに言葉遣いをはっきりさせることが大切だと思います。
 「いってきます」「ただいま」「おはようございます」「さようなら」――言葉遣いのはっきりした子供は、見ていて非常に気持ちがいい。なんでもないことのようであっても、言葉遣いがはっきりしてすがすがしい人は、かならず心豊かな人になっていきます。
 最後に皆さん方が、こうして元気に入学式を迎えることができたのも、両親のおかげです。お父さん、お母さんを大切にしてください。兄弟を大切にしてくださいそれと同じように、友達、またほかの人たち、とくに恵まれないかわいそうな入たちを、大切にしていってください。みんなに対する思いやりを忘れない、大きな、広い心をもつた少年であってください。
 皆さんがよく学び、よく遊び、立派な小学生に成長してくださるよう、心からお願いし、私のメッセージとさせていただきます。

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