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日蓮大聖人・池田大作

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第2回各部代表懇親会 御本尊の功徳は真昼の太陽

1978.3.11 「広布第二章の指針」第13巻

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5  われわれは、あくまでも信心を第一義とする。
 「日女御前御返事」に「信心の厚薄によるべきなり仏法の根本は信を以て源とす」との仰せがある。
 仏法の根本は信心にある。役職によって信心があるのではなく、信心のいかんが役職に輝きを与えるのである。
 「観心の本尊」とあるごとく、御本尊も、信心によってその偉大な力用が顕れるのである。この信心によって、行学が推進され、また行学は信心の深化をもたらす行学でなければならない。地道にこの基本を繰り返すことが、一生成仏、そして広宣流布の昇華となることを忘れてはならない。
 日蓮大聖人が仰せの「一閻浮提」という意義から、現在、海外九十か国に及ぶ妙法の友が、自国の平和と安穏のために活躍している。まことに慶賀にたえない。関係者はできうるかぎり、それらの友に激励の手紙を送っていただければ幸いである。
 二十一世紀には、それぞれの国にあって、かならずやなくてはならない仏法と平和と文化の柱の存在となっていくことを信じてやまない。
 日蓮正宗国際センターについて一言申し上げたい。この法人は、当初、学会に国際本部があり、それが前身であった。なお、それ以前は海外総局といっていた時代もあった。
 しかし、日蓮大聖人の仏法は、地球上の各国、各民族の繁栄と平和を目的とするものである。ゆえに、あくまでもそれぞれの国の法律、民族性等を尊重し、それぞれの国で現地法人としての独自の運営を実現していくべきことが当然であり、そのうえで、海外各国の交流、連携、支援を行っていくために、創価学会とは独立して独自の財団法人として発足したのである。日蓮正宗海外特別御守御本尊、いわゆるペンダント式の御本尊について申し上げたい。
 これは、あまり皆さん方はご存知ないと思う。この御本尊は、主としてアメリカのメンバーから強い要望があったものである。
 海外旅行のさい、空港での身体検査のときに、たびたび御本尊を披見しなければならない状態にあった。そこで、従来の御守御本尊では御不敬することが多くなってしまった。しかし、ペンダント式の場合は検査にも大丈夫である。そのうえ勤行のさいも、そのまま開いて御本尊を拝せるという理由があって、御法主上人狙下より特別にお認めお下げ渡しになったものである。そのケースがペンダント式になっているので、いわゆるペンダント式御本尊と愛称されているわけである。このケースはアメリカだけで製作されており、きわめて限られた数である。
 日本においては、特殊なパイロット、ならびに航空関係者からの強い要望があり、咋年の末、儀式をふんで特別にごく小人数の方に授与させていただいた。大部分の人にとっては、あまり関係のないことかもしれないが、知っておいていただきたい。
 ともあれ学会は、信心、広布の団体である。正しい御本尊と、正しい信行学で、大御本尊の功徳を満喫することが心からの願望といってよい。一切はそこから始まる。
 どうか健康に留意して、ますますのご活躍をお願いしたい。

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