Nichiren・Ikeda
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第17回全国県長会議
確信と喜びの個人指導を
1978.3.8 「広布第二章の指針」第13巻
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7 小説「人間革命」が第十巻の最終段階に入っている。現在、資料収集のため、少々休載しているが、三月一八日から、新しく”嶮路”の章として再開できる見通しである。この章では、関西方面の両志の法難に遭いながらの苦闘を描いている。
第一巻が、昭和四十年元旦から始まって十三年間、ようやく第十巻までこぎつけた。なんとかここまでこれたのは、皆さんの応援があったからである。これからもご支援をよろしく願いたい。
ある幹部が「人間革命」は現代の御書であるといったことがあったが、日蓮大聖人の仏法の深さを知らぬ軽率な発言である。まったく迷惑なことである。このようなことは厳に戒め、慎んでいただきたい。過去、現在、未来にわたって、「御書」こそ元初の聖典であり、これに比せられるべきものは他にありえない。
「人間革命」は、前会長をはじめ、草創の人々が、御書を色読して、熱原の三烈士の、ごとく護法の精神で活躍してきた事実と、その内面における信心の軌跡というものを社会に展開した姿として描いたものである。
前会長に対するいわれなき偏見と誤解が、いままであまりにも多すぎた。現在ですら偏見や誤解は多いのである。こうした内外にわたる時代展望のうえからも、わが創価学会の真実の歴史を残したいとの願いから執筆してきたのである。日達上人猊下も「宗門は折伏の上の儀式であり、学会は折伏の上の折伏の立場である」という意味の御指南を仰せになられた。ゆえに宗門と学会とは、ともに折伏を大前提として協調しあっていくのである。
宗門が大聖人の教えそのままを清浄に伝えられてきていることは、いまさらいうまでもない。創価学会は、この正宗に伝えられた大聖人の正義を応用、展開しながら戦っているわけである。僧俗が協調しあってこそ有意義な発展ができたことは、今日の姿がなによりも物語っているし、これからもその精神を、絶対失ってはならないのである。
今後さらに、宗門から万年の僧俗和合の意見を伺いつつ、誠意をもってそれにこたえて、人類の依沽依託の存在になっていきたいことを心より願ってやまない。
ともかく宗門の栄えは即学会の栄えである。学会の前進は即宗門の強き外護であることを確信されたい。
皆さん方のますますのご健康とご活躍をお祈り申し上げ、本日の指導とさせていただく。