Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第20回1月度本部幹部会 正法のもと平等の人間組織に

1978.1.21 「広布第二章の指針」第12巻

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3  幹部は華やかな会合で講義する場合もあるだろう。これも多数の法友の信心向上のために必要なことはいうまでもない。
 しかし、一人ひとりの同志を、心より尊敬し、大切にし、理解し、守り、賛嘆し、自分以上に成長させていく地道な戦いが、幹部のもっとも重要な課題であることを夢寐にも忘れてはならない。
 そこに一切の、権威とか、上下という封建的、官僚的、形式的な惰性を脱皮していけるただ一つの道理があり、大正法を令法久住せしめていくための絶対不可欠の法則がある。
 人の報告は、うのみにしてはならない。よく咀嚼し、確かめ・分析してから判断しなければならない。
 歴史上においても、中心者が愚かな場合には、みな偏見の者が、自分の保守のために善人を陥れよう讒言する場合が多い。阿諛諂佞をまにうけて撹乱させて事件を大きくする人もいたことは事実である。そういうことはたいへん恐ろしいことであるが、内外を問わずかならずあるものである。
 どうか、このような心象をも鋭く見極めゆく、公平にして厳正、心あたたかな指導者であっていただきたいことを重ねてお願いして、本日の指導としたい。

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