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「高校新報」新春メッセージ 努カと精進の黄金の日記帳を刻もう

1978.1.1 「広布第二章の指針」第12巻

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2  そのさい私が、とくに強調しておきたいのは、持続ということの重要性であります。
 長い一生においては、一見つまらない、無意味と思われるようなことに取り組まなければならないときも、あるものであります。しかしそれは、かならずしも無意味であるとはかぎりません。しかもそれを避けずに、挑戦し続けたという事実は、問違いなく生涯の財産となっていくものであります。
 アメリカのプラグマティズムの創始者であるパースは、カントの「純粋理性批判」を毎日二時間ずつ、三年間かけて読んだといわれています。ひとつのエピソードですが、読書にかぎらず、人生には、そのように長い期間をかけて学ばなければならない問題だらけであります。いな、人生そのものがそうであるといってもよいのです。ゆえに忍耐強き持続ということが大切になってくるのであります。
 どうか諸君は、あせって挫折したり、劣等感のとりこになったりすることなく、順調のときも逆境のときも、勇気ある挑戦の日々を送っていってください。諸君の前途に、かぎりない展望が開けゆくことを確信しつつ、私のメッセージとさせていただきます。

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