Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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日向本山定善寺本堂新築落慶入仏式 常楽我浄の信心を一段と

1977.12.4 「広布第二章の指針」第11巻

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2  誠心誠意をもって、宗門を厳護していく私たちの精神は、今後も不動である。私は愚鈍の身であるが、日達猊下にわがままを申し上げながら、いま、末法万年流布のために、また宗門外護のためにも、真剣に基盤を確立するために戦っている。すべては、時代社会が転た迷路に彷徨してゆくであろう現在と未来に、いかなる風波にも微動だにしない僧俗和合の妙法の万里の長城を、さらに深く、広く築いておきたいからである。世間の一切の批判の矢面に立ちながらも、これだけは完壁にしておきたいというのが、私の強い念願であることを知っていただきたい。
 われわれは、愚昧にして未熟な凡夫であるがゆえに、勝手気ままと思われる節も多々あろうかとぞんじますが、未来に揺るがぬ化儀の広宣流布の基盤をつくっておきたいという熱意だけは、貫いている。この点をどうかくみ取っていただきたい。その意味で、本年の末寺の大事なお会式で、参詣者が少ない寺院があったと聞き、まことに残念なことだと思っている。末寺のお講についても、私がその繁栄を願って発願したものであり、第七百遠忌をめざしていちだんと盛んにしてまいりたい所存である。
 どうか各寺院におかれても、子供である私たちが、喜んで参詣できるよう慈しみ守っていただきたいことを、この席を借りて心からお願いしたい。
 また、彼岸法要等については、学会としても宗教行事として行ってまいりましたが、各寺院の儀式も、さらににぎやかに行われていくよう努力しなければならないと深く思っている。どうかご尊師の方々には、私ども信者のいままでのわがままを、ここに謹んでご寛恕くださるようお願いしたい。
 最後に、われわれはどこまでも、日達上人猊下の御心を体して、胸中には常楽我浄の信心をさらに開き、そして外には、三障四魔の嵐に敢然と向かっていくことを御宝前にお誓いして、この佳き日のごあいさつにかえさせていただきたい。

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