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創価学園創立10周年に寄せて――メッセ… ”何のため”の原点忘るな

1977.11.19 「広布第二章の指針」第11巻

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11  なにぶん、封建時代の話であり、そのまま現在にあてはめるわけにはいかない面もありますが、彼が一人、身を挺して藩の改革に立ち上がり、領民すべての力を結集させて、大事業を見事に成し遂げたという事実は、私どもにも、なにがしかの示唆を与えてくれます。それは、一念を定めた人間の必死の行動が、いかに大きな結実をもたらすか、ということであり、一個の人間の偉大さであります。
 その偉大な力を生み出したのが、恩田木工の使命感でありました。彼が死んだときは、人々はこぞってその徳をたたえ、漏れる者は一人もなかったとさえ伝えられております。藩財政の立て直しという仕事を木工はみずからの使命としたのでありますが、その結果は、それ以上の成果を生み出したのであります。
 諸君たち一人ひとりも、これからの人生において、現実社会のなかで、木工に勝るともけっして劣ることのない使命をもっていくはずであります。その使命への強い責任感に立つとき、才能の芽は急速に伸び、偉大な力が発揮されてくるものであります。どうかそのことを深く自覚し、悔いなき青春桜の道を乱舞していってください。以上をもって、私の諸君への贈言とさせていただきます。

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