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日蓮大聖人・池田大作

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第2回学生部最高会議 四弘誓願の行は学会活動

1977.3.31 「広布第二章の指針」第10巻

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3  化儀の広宣流布の本義
 次に、化儀の広宣流布ということの本義についてふれておきたい。
 日蓮大聖人は七百年前、三大秘法の御本尊を御図顕された。諸君も周知のとおり、これが法体の広宣流布であった。
 この法体の広宣流布の”結晶”ともいうべき御本尊を受持し、その功力をいかに時代に即して、社会に反映し顕現させていくか――これが、化儀の広宣流布の意義なのである。ゆえに、そのためにも、われらは現実社会の時代相というものを鋭く見極め、仏法信心の方軌から、依正不二の原理で理想社会の建設に尽力していかなくてはならない。
 これまでの多くの宗派は、この”化儀”という進展段階において、たんなる”儀式”あるいは”形式”のみに陥ってしまった。しかし、それは化儀の広宣流布の本義ではない。民衆救済、幸福成就という、社会のなかの人間群の心、生命を、いわゆる彼岸――すなわち三大秘法の御本尊に到達せしめる労作業をいうのである。
 この化儀の広宣流布を盤石に総仕上げしていくには、具体的に一人ひとりがどのように振る舞っていけばよいのか。それは妙法を根本として、あくまでも社会に自らの生命を顕現させ、それぞれの職場、分野で一流の人材となり、名実ともにその実力を証明していくことである。その運動の現実の流れを化儀の広布というのである。一言にしていえば、自らの人間革命に挑戦をしつつ、そして他人をも人間革命へのリズムに乗せていく運動である。
 法華経にも妙音や観音が三十三身、三十四身の姿を現じて法を弘めるとあるが、各人の持ち味を妙法と連動させながら振る舞いゆく社会の舞台での貢献、証明の一つひとつが、壮大なる化儀の広宣流布の謂である。(要旨)

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