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日蓮大聖人・池田大作

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第3回関東本部長会 勤行の確実な励行を

1977.3.27 「広布第二章の指針」第10巻

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1  御書に「是の法は法位に住して世間の相常住なり」とある。
 この御文は、森羅万象ことごとくが妙法の当体であり、世間の姿がそのままの実相で、御本尊の偉大な光明に照らされながら変革されていくことを教えている。
 したがって、広宣流布といっても、現実の九界の社会を離れて存在するものではなく、日本の国が黄金色につつまれるといった、神がかり的な観念的なものでもない。こうした点から考えれば、広布は、一定の、特別な状態をいうのではなく、”流れ”としてとらえることもできよう。ただし、その流れのなかの目標として「舎衛の三億」の原理を考えていくことは当然のことである。
 われわれがもっとも大切にしていかなくてはならないのは「社会」であると申し上げたい。すなわち、心から信頼しあい、激励しあえる人間関係を社会につくっていくことである。
 自分たちのよりよき社会を自分たちで築き、楽しんでいこうとするのは、社会の通念であり、人間の本性といってよい。一人で生きていこうというのは、自由のようであってじつは自らを不自由に陥れ、自分を苦しめる結果ともなるのである。
 仏法の世界は、どこまでもあたたかく、楽しく人間の連帯を実現していくのである。自己の生命に根ざし、宇宙に遍満する、あらゆる魔を打ち破っていける根本の行は題目しかない。五座三座という一つの基本、方軌にのっとったうえでの唱題が、もっとも力を発揮するのである。御本尊に境智冥合した五座三座の勤行、唱題によって、自己、家庭を取りまくいかなる苦悩も、また、どんなささいな願いごとも、かならず解決されていくのである。
 この基本の励行が、自らの想像もおよばぬ境涯を開いていくことを確信していただきたい。この実践を避けて、いくら才智をめぐらしても功徳の湧現はないのである。(要旨)

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