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日蓮大聖人・池田大作

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第1回全国青年部最高会議 自己に厳しく、後輩には誠実

1977.2.9 「広布第二章の指針」第9巻

前後
4  人間的魅力を
 最後に、指導者たるものは、誠実さとともに人間的な魅力がなければ人々をリードしていけない、ということも強く訴えておきたい。ここでいう魅力とは、いいかっこうをするというような低次元のものではない。”たしかにあの人は信頼できる””いつ会ってもすがすがしい””自信に満ちみちている””ほんとうに心から安心できる”などといわれるような、人間性の開花ともいえる魅力である。
 創価学会の今日があるのも、その淵源をさかのぼってみるならば、牧口初代会長、戸田前会長、ならびに草創の幹部に、人間的魅力があったからこそ、全会員の人間革命を誤りなく可能とし、一家和楽への大道を誇らかに進んでこられたのである。
 命令的な機構や組織形態で、人々を本源的にリードできるものではない。創価学会は、人間対人間の魅力あふれる打ち合いのなかで”人間のための宗教”という未聞の法戦を展開し、その発展の姿を現実の大地に樹立したのである。
 自分の魅力、誠実な振る舞いの原点は、あくまでも勤行にあることを忘れないでほしい。勤行の持続に自分らしい個性も湧現され、魅力もついてくる。そして、この誠実さとか人間的魅力というものは、観念のなかにおいては触発されない。地涌の菩薩としての使命感に燃えて実践するなかに、にじみ出てくるものである。
 このためにも、御本尊に対する絶対の確信に立ち、魅力をつけ、実力を養い、あらゆる人々から信頼を受ける模範の指導者に育ってほしいのである。力もなく、軽蔑されるような存在が、もしもあったとするならば、それは法を下げる存在となってしまうということを忘れてはならない。(要旨)

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