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新時代第40回本部幹部会 清華大学「名誉教授」称号授与式

2010.5.13 スピーチ(聖教新聞2010年上)

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11  異体同心が根本
 ともあれ、正義の旗を掲げた人生は、朗らかです。悠然としている。
 そこに本当の喜びがある。清らかな心が光る。
 草創期、「清華精神」を確立された周詒春しゅう・いしゅん先生は、信頼する学生たちに“傲慢や安逸を戒めよ! 皆で智慧を出し、力を合わせ、心と声を民衆と一つにして、試練に挑みゆけ!”と呼びかけました。
 私も教育者として、胸に刻んできた言葉です。
 勝つための団結をつくれるリーダーが最も偉大です。第一の英雄なのです。
 皆さんも、そうした存在であってもらいたい。
 誰かにつくってもらうのではない。
 自分が団結をつくるのです。
 要領ではいけない。人まかせの無責任な心では、真の和合をつくることはできません。
 仏典には、中国の故事を踏まえて「異体同心なれば万事を成し」と勝利の根本が明かされております。
 〈御書には「異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なしと申す事は外典三千余巻に定りて候」と記され、暴政を行った殷(いん)の紂王(ちゅうおう)の70万騎の軍勢が、800人の諸侯からなる周の武王の軍勢に敗れたとの、中国の故事が紹介されている〉
12  文化大恩の国
 日本は中国から、多くのことを学んできました。
 文化の大恩の国です。だから私は中国を尊敬します。
 私たちは、中国を大切にしていかねばなりません。かつてのように、日本は、決して傲漫になるようなことがあってはならない。
 若き皆さんは、中国と深い深い心でつながるように、将来、どんどん中国を訪れていただきたい。勉強していただきたい。そして、友情を深めていってください。
 私も、これまで中国との友好に力を尽くしてきました。中国の人々と友惰を結び、交流の道を開いてきました。
 ともあれ、「異体同心なれば万事を成し」――これが勝利の根本です。
 この「異体同心」を、さらに深めて前進しよう! 朗らかに勝とう!〈会場から「ハイ!」との力強い返事〉
13  常に向上の道を
 私が対談集を発刊した大学者の季羨林(き・せんりん)先生は、清華大学の卒業生として、誇り高く語られました。
 「“清華精神”とは何か? それは、いつまでも精神の若さを保ち、永遠に生命の活力を漲らせ、そして永遠に向上の道を歩むことである」
 牧口先生、戸田先生に続く私たち創価の精神も、若々しくあらねばならない。
 気高き清華の先生方と一緒に、私たちは永遠に前進し、勝利しましょう!
 最後に、創価教育の80周年を祝賀してくださった顧学長をはじめ先生方のご厚情に、私たちは心からの拍手をもって感謝申し上げたい。
 清華大学は明年、意義深き創立100周年を飾られます。
 本当に素晴らしいことです。
 アジア、そして人類の未来のために、大切な大切な貴大学のますますのご隆昌を、私たちは心からお祈り申し上げようではありませんか!
 ご出席の先生方、そして皆様が、清々しい大勝利の華を咲かせゆかれることを心か念願し、私の謝辞とさせていただきます。
 ありがとうございました。謝謝(シェシェ)!

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