Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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SGI代表研修会
2010.3.9 スピーチ(聖教新聞2010年上)
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世界平和を誓い合うSGI(創価学会インタナショナル)の代表研修会が8日午後3時前、東京・新宿区の創価文化会館内の金舞会館で行われ、池田SGI会長が、大場同理事長、浅野同女性部長、60カ国・地域のSGIの代表らと出席した。
SGI会長は参加者とともに、永遠の平和と全同志の健康・幸福・勝利を深く祈念。
さらに、恩師・戸田第二代会長が大好きだった、父子の決意の曲“大楠公”、日本情緒あふれる「さくら」をピアノで演奏。求道の友をねぎらった。
そして、未来永遠にわたって、SGI各国の指導者は、絶対に道を踏み外すことなく、師弟不二を貫いていくことを、全員の総意で決議した。
また、SGI会長は、大要、次のようにスピーチした。
2
私の大切な全世界の同志が、遠方から、はるばる来てくださり、こんなうれしいことはない。こんな楽しいことはない。
ここ金舞会館に集った方々は、全員が、妙法の金の人である。栄光と勝利の黄金の人生を、舞いに舞いゆく人である。
皆様、本当にご苦労さまです!
通訳の皆さん ありがとう!
3
通訳の皆様も、毎日毎日、フル回転、ご苦労さま! ありがとう!
連日の研修会の様子は、詳細に報告を受けています。
何の事故もなく、SGIの皆さんが、勇んで広宣流布のためにスクラムを組みながら進んでくださって、有意義な研修になりました。
天候も不順ななか、毎日、ご苦労さまでした。
昨日(7日)の関東各県との交流も、日本のメンバーは皆、心から感動し、喜んでおりました。
本当に、ありがとうこざいます。
4
偉大な使命を帯びた各国の尊きリーダーの皆様にお願いしたい。
全世界の模範たれ! 師弟不二を忘れるな!
全会員の幸福のために、「信念」と「情熱」と「勇気」と「努力」と「包容力」、そして「責任感」を持ちゆく名指導者たれ!
きょうは、このことを強く申し上げておきたい。
会員の皆さんは、日蓮大聖人のお使いとして、役職の上下なく、広宣流布のために、尽くしてくださっている。
最大に大事にすることだ。
絶対に護り抜くことだ。
一人ももれなく、楽しく力強く活躍できるように、温かい愛情をもって励ますことだ。
自分の家族を大切に思うのと同じ心で、否、それ以上の真心で、わが同志を大切にしていくのが、仏法の指導者の姿である。
私自身、若き日から、大聖人の御遺命である世界広布に、すべてを捧げて指揮を執ってきたつもりだ。
それが恩師・戸田城聖先生から受け継いだ「師弟の魂」であるからだ。
5
同志愛の心で
御聖訓には、「
異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし
」と仰せである。
異体同心でなければ、勝てない。
異体同心とは、信心の心と心を合致させていくことだ。その「美しい心」「同志愛の心」、そして「勝利の心」を、決して忘れずに行動する精神のことだ。
ゆえに、断じて威張ってはならない。
同志を見下してはならない。軽んじてはならない。
あくまでも平等な心で、尊敬し合っていくことだ。学び合っていくことだ。
たとえ、結果が出ないことがあっても、優しく忍耐強く、同志として、後輩として、どこまでも慈しみ護っていくことだ。
何でも語り合える、和気あいあいとした仲良き集いこそ、真実の仏法の世界である。
6
その異体同心の団結の根幹が、師弟である。
「華果成就御書」には断言なされている。
「
よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり・あしき弟子をたくはひぬれば師弟・地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず
」
ともあれ、師弟不二の心がなくなったら、勝利はない。派閥ができ、団結が崩れる。もはや力は出ない。そうなれば、我見と増上慢で仏罰を受けてしまう。
大聖人は、「
一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ
」と仰せになられている。
「異体同心」そして「師弟不二」の信心で、晴れ晴れと一生を送ることだ。
勝ち抜いて一生を送ることだ。
仏になって、最高の満足の一生を送ることだ。
7
私が入信したのは、昭和22年(1947年)8月24日。19歳の時である。
当時、戦後の日本社会はまだまだ太陽が昇らず、陰湿な夜明け前のような時代だった。
正しき大仏法を弘めるのは、民衆の幸福のため、社会の繁栄のため、生命の尊厳を護るため、そして、慈愛に満ちた平和の世界を創るためである。
第2次世界大戦中、軍部権力と戦った先師・牧口常三郎先生は牢獄に入れられ、1年4カ月後に、獄死なされた。
荘厳な殉教のその日、11月18日は、創価学会創立の記念の日であった。
その牧口先生に勇んでお供した声田先生は、2年間の獄中闘争の後、出獄されて、学会の再建のため、妙法の巌窟王となって立ち上がられたのである。
戸田先生は、牧口先生を偲んで、「あなたの慈悲の広大無辺は、わたくしを牢獄まで連れていってくださいました」と感謝された。
これが弟子である。
私もまた、師匠である戸田先生に、それはそれは、諸天も驚くほど、忠実にご奉公申し上げた。
先生の事業が失敗し、給料は何カ月も遅配。真冬でもオーバーもない。
新しい靴が買えず、高下駄を履いて出かけたこともある。
そのなかで私は、働きに働いて、借金を返済していった。一切の苦境を勝ち越えて、先生の第二代会長への就任の道を開いたのである。
学会を護り、師弟の道に生き抜けば、永遠の大功徳に包まれる。
皆さんにも、この道に続いていってもらいたい。
8
私が入会した当時の学会は、理事長であられた戸田先生を中心として、学会員は実質、5〜600人であったと記憶している。
戸田先生が会長に就任される前も、折伏は、月に100世帯に満たなかった。
「このままでは、広宣流布に5万年かかってしまう」と嘆かれる先生に、私は「断じて私がやります!」と一人立ち上がった。
そして、私が蒲田支部の支部幹事に就任して、2月闘争で陣頭指揮を執り始めてからは、学会は大回転して、毎月、何千、何万世帯もの弘教の上げ潮へと変わっていったのである。
9
旭日のごとく新しき同志が
私もまた無実の罪で、関西の地で牢に入った。
戸田先生が出獄された12年後(1957年)の同じ7月3日である。その後、4年半の法廷闘争によって、当然ながら、無罪判決を勝ち取った。
私は、昭和35年(1960年)の5月3日、32歳で第三代会長に就任し、全身全霊で走り抜き、迫害の嵐のなかを、青年会長として勇敢に戦い、世界広布のうねりを巻き起こしてきた。
そして、戸田先生のお心のままに、師弟不二の仏法を体現して、理想の創価学会を構築してきた。
偉大なる同志の皆様とともに戦い、192カ国・地域に人間主義のスクラムを築き上げたのである。
今、全世界に太陽が昇りゆくがごとく、新たな同志が誕生していることは、皆様がご存じの通りだ。
私は、世界中の指導者や識者とも会い、平和と文化の語らいを重ねてきた。あの国でも、この国でも、一級の知性と友情を結び、信頼と共感を勝ち取ってきた。
一つ一つが忘れ得ぬ思い出である。一つ一つが黄金の輝きを放つ歴史である。
私は、ヨーロッパ広布の道も開いてきた。
当初、ヨーロッパ広布は遅々として進まなかった。私は、初代の欧州議長で医学博士でもあった山崎鋭一さんを中心に、あらゆる角度から手を打ち、メンバーへの激励を重ね、私自身も各国を飛び回って、ヨーロッパ広布の基盤をつくった。
山崎博士の奥様・良子さんもお元気であるとうかがっている。うれしい限りである。
私は「ヨーロッパ、頑張れ! 師弟不二で新たな広布前進の歴史を!」と強く申し上げたい。
創価学会は、地球に輝く民衆の大連帯となった。
平和と社会に貢献する模範の団体として、各国・地域からの顕彰も相次いでいる。
事実の上で、全世界が讃える希望の団体となった。
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使命に生き抜け
御聖訓には、こう仰せである。
「あなたが仏になろうと思うならば、慢心のはたほこ(軍の指揮に用いる旗)を倒し、
忿
いか
りの杖を捨てて、ひとえに一乗の法華経に帰依しなさい。名聞名利は今生だけの飾りであり、我慢(我を傲り他を軽んずる)や偏執は後世の成仏を妨げる足かせである」(同463㌻、通解)
リーダーは、どこまでも、誠実な、純粋な心で、同志のため、学会のために尽くしていくのだ。
そして、偉大な仏の境涯を開いていっていただきたい。
「仏」とは幸福の極致、勝利の極致の生命であり、慈愛と喜びに満ちた極致の生命である。
悔いのない人生を送っていただきたい。
書びに満ちた自分をつくりながら、「立正安国」の精神を胸に、自身の一族と国家の安穏・繁栄を祈り、行動していくことだ。弘教に走っていくのだ。
弘教は、仏の使いの尊き実践である。その福徳は無量である。
永遠にわたる、その誉れ、その崇高な使命、仏になりゆく喜びの生命をつくるために今世があるのだ。今があるのだ。
同志、万歳! 北米、万歳! オセアニア、万歳! 中南米、万歳! ヨーロッパ、万歳! アジア、万歳! アフリカ、万歳! 世界、万歳!
お帰りになったら、各国、各地の大事な大事な同志の皆様方に、くれぐれもよろしくお伝えください。どうか、体を大切にしてください。
私と妻は、毎日、皆さんの健康と無事故と長寿を一生懸命に祈っています。きょうは、本当にありがとう! サンキュー!
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