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全国最高協議会  

2008.7.29 スピーチ(聖教新聞2008年上)

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25  庶民の城を守れ
 歴史学者のトインビー博士と対談した際、博士は、「私は世界のいくつかの大学から名誉博士を贈られています。あなたは必ず私以上に、世界中から名誉博士号を贈られるようになるでしょう」と励ましてくださった。
 博士の言葉通り、皆さんを代表して、世界の学術機関から拝受した名誉学術称号は「242」となった。
 これらはすべて、「戸田大学」の薫陶のおかげであると、私は思っている。
 また、学会は庶民の団体である。
 今から振り返ると、あの苦闘の日々に、いわゆる有名大学ではなく、戸田先生のもとで学んだこと自体が、“庶民の城である学会を護れ! 学会幹部は絶対に権威を振りかざすな!”という、先生の言外の指導であったように思えてならない。
 本当に偉大な先生であられた。
 広宣流布の正しき師匠のもとで、正しき法を求め、学び、実践していくことが、どれほど仏法の本義に則っているか。“創価の師弟の大学”に学びゆく青春ほど、崇高な道は絶対にない。
 かつて「唐の都」であった西安(長安)は、鳩摩羅什によって法華経が翻訳された地である。
 その西安市の市長は、法華経を実践する学会の理念に共感し、学会が進める日中友好、平和・文化・教育の運動に対する協力を借しまないと語ってくださった。〈西安市は1999年、名誉会長に「栄誉市民」称号を贈っている〉
 法華経の正統を受け継ぐ学会の大前進を、伝教大師も喜んでおられるに違いない。
26  権威を恐れれば民主主義は破壊
 「行動」こそ青年の証しである。戸田先生は語られた。
 「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安閑とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国の御精神に反している。
 この世の悲惨をなくす。不幸をなくす。人権を、人間の尊厳を守る。平和な社会を築いていく。そのなかにこそ、仏法の実践があるのだ」と。
 この「戦う心」を忘れ去ったのが、日顕宗である。
 「民衆に慕われながら、民衆の生活の中に飛び込んで広宣流布していくんだ」と、率先して陣頭指揮をとられる戸田先生だった。
 先生は、こうも言われた。
 「権威なんか恐れることはない。だれ人たりとも恐れる必要はない。権威を恐れていては民主主義が破壊される。それでは民衆が、かわいそうではないか。あくまで主権在民である」と。
 どこまでも、民衆が強くなるため、民衆が賢くなるための学会活動である。最高幹部は心しなければならない。
27  暑さが厳しい。
 健康にくれぐれも気をつけて、楽しく、有意義な日々であっていただきたい。
 最後に──
  おお師弟
    同志の歌あり
      創価かな
 と贈り、記念のスピーチとしたい。また元気にお会いしよう!

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