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2008.2.22 スピーチ(聖教新聞2008年下)
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慢心を戒めよ
ドイツの哲学者カントは叫んだ。
「高慢は厭わしくまた愚かしいものである」
「わがままは愚か者の特性である」(ともに御子柴善之訳「コリンズ道徳哲学」、『カント全集20』所収、岩波書店)
学会のおかげで偉くなりながら、学会を小バカにし、まじめな学会員を見下す愚かな人間は、断じて許してはならない。
そして油断や慢心、堕落やエゴといった「内なる悪」を、厳しく戒めていくことだ。
カントは、こうも述べている。
「高慢な者が他人から尊敬されようとあせればあせる程、却って誰でも彼に尊敬を拒否する」(白井成允・小倉貞秀訳『道徳哲学』岩波文庫。現代表記に改めた)
傲慢な人間は、必ず見抜かれ、ついには、だれからも相手にされなくなる。本当に哀れだ。いわんや、仏法の因果は峻厳である。
どこまでも皆を大切にし、悪に対しては、決然と正義の声を上げる。
これが指導者の鉄則である。
戸田先生は、悪に対して、「絶対に頭を下げるな」「断じて打ち倒せ」と厳しかった。卑劣な人間を震え上がらせる、勢いと強さがあった。
悪い人間を、絶対に見過ごしてはいけない。
だれからも、何も言われなければ、悪はますます増長する。
若き諸君は、「善の大連帯」「正義の大連帯」を広げ、学会を厳然と守り抜いていただきたい。
皆、立派なリーダーに育ってもらいたい。
頼むよ!〈会場から「ハイ!」と力強い返事が〉
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不惜身命で戦え 民衆の城を守れ
広布第2幕を開くのは、一人立つ青年である。青年の熱と力である。
広宣流布の壁を破った「2月闘争」。
師との誓いを胸に、皆で、にぎやかに歌を歌いながら、私は、拡大の指揮を執った。
決めたことは、必ずやり遂げる。これが青年の誉れである。
舞台は、洋々と開けている。インドにも、ブラジルにも、アメリカにも、ヨーロッパにも、アジアにも、世界中に我らの平和と文化のセンターがある。雄大な人材育成の宝城が広がる。
日本の会館も、さらに堂々と整備していく予定である。
私はいつも、学会の会館に集う方々が、人生で勝ち、社会で勝ち、一切に勝利していけるよう、真剣に祈っている。
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最後に、ロシアの文豪トルストイの言葉を捧げたい。
「使命を自覚しない人の人生は、苦しみの連続である。使命に生きる人の人生は、増え続ける幸福の連続である」
これからも、わが学会は一段とスピードを速め、大きく飛躍していく。
青年の時代なのだ。不惜身命の精神を燃やして、うんと苦労して、民衆の大城を守り抜いていただきたい。〈ここで名誉会長は、後継の友のためにと、“大楠公”の曲などをピアノで奏でた〉
“大楠公”は、戸田先生が大好きであられた。父子の正義の決意の歌である。きょうの決意を、生涯、忘れないでいただきたい。
風邪をひかないように。皆さん、お元気で! ありがとう!
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