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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表協議会  

2007.12.11 スピーチ(聖教新聞2007年下)

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23  生死は不二
 私たちは、三世永遠に同志であり、家族である。
 亡くなられた功労の方々に、私と妻は、朝な夕な、追善の題目を送っている。
 大聖人は、亡き父を偲ぶ弟子の曾谷教信に、こう仰せである。
 「法蓮上人(=曾谷教信)の御功徳は、亡くなられた聖霊(=父)の御財たからです。松が栄えれば柏が喜び、芝が枯れれば蘭が泣きます。こころのない草木ですら、このようなのです。
 まして情のある者はいうまでもありません。また、父子の契りの間柄も、そうなのです」(御書1047㌻、通解)生死は不二である。永遠に妙法で結ばれて、常楽我浄の生命の旅を、共に続けていくことができるのである。
 また、大聖人は、母を亡くした富木常忍に、仰せになられた。
 「我が頭は父母の頭・我が足は父母の足・我が十指は父母の十指・我が口は父母の口なり」ゆえに、わが身を使って広宣流布に励む功徳は、そのまますべて、父母の生命に伝わっていくのである。
24  「悪に反対しない者は悪の味方」
 結びに、古今の箴言を贈りたい。
 まず、ウズベキスタンの大詩人ナワイーの詩の一節である。
 「敵は容赦なく打ち破り、
  弱き人々を厳然と守り抜いていく人であれ。
  迫害をする者には断固として反撃を加えよ。
  民衆が安らぎと平和の中で暮らせるように」
 次に、11世紀の中央アジアを代表する哲学者イブン・シーナーの洞察である。
 「貪欲になるべからず、誇りを持つのだ」「欲望に侵されたものは、簡単に身を滅ぼす」
 「汝よ、青年を導き、年老いた者を重んじるのだ」
 「正義のために苦しみの道を選びし者は、世の喧噪を越え、幸せを知る」
 また、悪逆のナチスと戦ったドイツの作家トーマス・マンは記した。
 「悪に反対しない者、怒りをもって全力で悪に反対しない者、そういう人間は、結局、悪の味方なのだ」
 「何はともあれ、まず勝利することだ」
 来年も堂々と勝利を!──こう申し上げて、記念のスピーチとさせていただく。
 どうか風邪をひかれませんように。ありがとう!

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