Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

新春代表協議会  

2007.1.2 スピーチ(聖教新聞2007年上)

前後
26  「悪い人間は 叩き出せ!」
 さらに、ぺトラルカの言葉を贈りたい。
 学会は指導主義である。世界の知性の言葉を紹介するのも、そこから大切な何かを学び取っていただきたいからだ。
 「真実こそ馬上で勝ち誇り 嘘は大地に叩かれるがよい」(池田廉訳『カンツォニエーレ』名古屋大学出版会)
 嘘は必ずばれる。悪事は最後は暴かれる。また、そうしていかねばならない。
 彼は、こうも記している。
 「無知は魂の大きな貧困」(近藤恒一著『ぺトラルカ――生涯と文学』岩波書店)
 「誤った考えをいだくのは無知のしるしだが、誤ったことを厚かましく主張するのは、無知でしかも高慢であることのしるしだからね」(近藤恒一訳『わが秘密』岩波文庫)
 学会のおかげで偉くなりながら、学会を小バカにし、尊き学会員を見下すような人間は、絶対に許してはならない。
 傲慢な人間、悪い人間は叩き出せ!――これが戸田先生の教えであった。悪と戦う破折精神が学会精神なのである。
 ぺトラルカは、こうも綴っている。
 「われわれの語りかけによって人びとの心を、おおいに援け励ましうることは、疑う余地がない」(近藤恒一著『ペトラルカ研究』創文社)
 「声仏事を為す」である。
 温かな「声」で、友に励ましを贈る。確信の「声」で、同志に勇気を贈る―そのためにリーダーがいるのだ。
 また、ぺトラルカは記している。
 「道をいそぎ、うしろをふりかえらないことだ。過去のことは忘れ、将来のことを考えたまえ」(前掲『わが秘密』)
 何があっても、カラッと明るく、前へ、前へ! 前進することが重要である。明るいことが幸福である。
 過去がどうであろうが、人がどう言おうが、未来へ向かって朗らかに生き抜くことだ。その人が真実の勝利者なのである。
27  偉大な名指揮を
 最後に戸田先生の指導を紹介し、「前進・勝利の年」の最初のスピーチを結びたい。
 先生は言われた。
 「反応が早ければ、気持ちいいではないか。特に日本は、対応が遅いと、それだけで不誠実と思われてしまう。
 一流は、皆、迅速だ。一流は、賢い人生観を持っている」
 スピードが勝負だ。あいさつにしても、御礼にしても、連絡にしても、もたもたしていては、手遅れになってしまう。それでは敗北だ。
 打てば響くような迅速な反応――これが勝利の要諦である。
 先生は訴えておられた。
 「地涌の菩薩の我々は、断固として戦うのだ! 勝つのだ!」
 この言葉の通り、断固として勝利、勝利の1年を飾ってまいりたい。
 原田会長はじめ、各方面長、各婦人部長など、幹部の方々は、大切な会員の皆さまのために、素晴らしき指揮、指導を、心よりお願い申し上げます。
 この1年、皆さま方がご健康で、そして、勝利・完勝の無量の功徳輝く人生たれと、お祈り申し上げ、私の新年のあいさつとさせていただきます。
 今年も一緒に頑張ろう! きょうは本当にありがとう!

1
26