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第2総東京最高協議会  

2006.6.4 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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17  トインビー博士の要請で実現
 イギリスの歴史家トインビー博士は、「文明の解体」を分析する壮大な試みのなかで、“長期の社会は「攻勢」を取っている。解体期の社会は「守勢」を取っている”と述べている。
 〈『歴史の研究第12巻』から〉
 このトインビー博士が、創価学会の旭日の勢いに、21世紀の大きな希望を見いだしてくださっていた。
 思えば、若い私に“直接、会って語り合いたい”“われわれ二人で、人類の直面する諸問題について対談をしたい”――とのお手紙をくださったのは、博士のほうであった。世界的に声望の高い大学者である。対談は、未来のために深い価値のあるものとなった。
 〈1972年と73年の5月、のべ40時間に及んだ。その内容は対談集,『21世紀への対話』として結実。世界26言語で出版されている〉
 博士は、私にこう言われた。
 「あなたは、将来、必ず、世界中の大学から名誉博士の栄誉を受けられるでしょう」と。
 その言葉が今、現実となっていることは、皆さまがご存じの通りである。
 すべては、「旭日の勢い」で進む全世界の会員の皆さまを代表してお受けしたものである。
 〈6日に授与された米・南イリノイー大学カーポンデール校「名誉人文学博士号」で、名誉会長への名誉学術称号は194となった〉
18  一歩また一歩朗らかに進め
 木々の青葉が美しい。俳句の季語では「青梅雨」とも言われる季節を迎える。どうか、くれぐれも健康に留意していただきたい。
 南無妙法蓮華経の「経」とは、人間の体では「足」に配される。
 〈御義口伝に、「我等が頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎は華なり足は経なり」と〉
 仏法では「経行」という歩く修行がある。これは一種の運動法でもあった。
 自分自身の「健康」の前進のため、「境涯」の前進のため、「長寿」の前進のため、そして「広宣流布の勝利と栄光」の前進のため、生き生きと朗らかに、一歩また一歩、足を運びゆくことを決意し合ってまいりたい。
19  不惜身命が仏法の魂
 最後に御書を拝したい。
 日蓮大聖人が、佐渡流罪という大難の渦中で著された「佐渡御書」である。「身命にまさるほど惜しいものはないので、この身を布施として仏法を学べば、必ず仏になるのである」(956㌻、通解)
 「不惜身命」こそ、仏法の魂である。
 そして、大聖人の御遺命である広宣流布のために、不惜身命の闘争をしてきたのは、だれか。
 それは創価の三代の師弟であり、その精神に連なる、わが学会の尊き同志の皆さま方であると強く申し上げて、私の記念のスピーチとしたい。ありがとう!

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