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日蓮大聖人・池田大作

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正本堂建立第三年記念大法要 大文化運動こそ切なる時代の要請

1974.10.12 「池田大作講演集」第7巻

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2  一に、我々は以信代慧の本因の姿勢に徹し、過去遠々劫来の謗罪を懺悔し、
 人間革命の道を究めていくこと。
 二に、折伏精神を生涯堅持し、名聞名利に流される等、堕落しないで化他に励むこと。
 三に、化儀の広宣流布の大願に生き通すこと。
 四に、各種の難はつねにあるものと心得て魔と戦っていくこと。
 五に、妙法の哲理を守りぬくこと。
 六に、大御本尊を唯一無二と信じたてまつること。
 およそ、このように心得てまいりますならば、具体的に信心の原点というものが再認識できるものであろうと思い、申し上げさせていただきました。よろしくご理解をいただきたいと思うのであります。
 話は変わりますが、人類の将来を展望したとき、どうしても地球全体、人類全体として、見直していかなければならないようであります。すなわち、世界全体としての人口増加を抑え、食料の生産とその配分を心がけないと、遠からずして人類は、大飢餓に直面しなければならないと、警告が発せられております。石油や金属類などの人類が使用しうる基礎的資源についてもそうであります。
 このような時代の推移の時は、過去では必ず戦争になっております。ともかく、まとめていえば人類の生活の仕方、文明の形態が、根本から問い直されている時代であります。狭くわが国、社会の現状だけをみましても、ただじっとがまんして時の過ぎるのを待っておればよい、というような過去のタイプの経済難ではなくなっております。それゆえにこそ一大文化運動が必ず興らなければならない、また興さなければならない、というのが時代の必至の状況でございます。
 ここに私どもの使命がある。こういう時代に、この霊地に正本堂が完成し、世界から続々と大生命哲理の根源を求めて参集してくるようになりましたことは、不思議な時の力であり、仏意の導きたうところと深く感じてやみません。
 どうか皆さん、男女、年齢、国籍、職業、それぞれ別ではありましょうとも、異体同心という浄らかで強い一念の絆によって、多様性のうちに統一を保ち、我らは我らの方法をもって地球と人類の命運を、責任感に燃えて切り開いてまいりたいと思うのであります。これこそ日蓮大聖人へのご報恩であると思うのであります。まずは以上を申し上げ、会員各位のご健在を祈りつつ、あいさつを終わらせていただきます。

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