Nichiren・Ikeda
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男子部夏季講習会①
尊い人生に主義主張を貫け
1974.7.30 「池田大作講演集」第7巻
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3 なにをやるにも建設期というものには苦労がつきものである。入信後の私にも、多くの苦悩があり、特に人間関係のうえで矛盾を感じ、どうしても好きになれないといった、心苦しい藤をおぼえたものである。その点、諸君たちとなんら変わるものではない。
しかし、そうした私も、あるときにハラが決まった。さまざまなかたちで人間革命していける仏法哲理の深遠さと、たんに批判だけしていてもなにも残らぬ、悪ければ悪いほど自分の力で理想的なものに変革していかなくてはならないという、恩師の遺訓を胸に、私は私なりの発心と理想郷の建設をめざしての戦いが始まったのである。
どうか男子部の諸君も、現実を直視した場合、まだ理想的でないものもあると思う。人間という凡夫の社会ゆえに、矛盾することもたくさんあるだろう。しかし、あれが悪いからこうだ、これがダメれだったからこうだ、という批判だけでは、なに一つ価値の創造はない。まったくのナンセンスである。どんな悪条件が重なろうとも、また、どんな不満があろうとも、信行学という最高の実践力を発揮させ、この自らの手で、より良く変革させていかなければならないという、強い正義の人生観に立って、理想的な地域広布の建設の主役となっていくよう、心から切望したい。(要旨)