Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第35回本部総会 21世紀を開く精神の復興運動を

1972.11.2 「池田大作講演集」第4巻

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20  大海を含む一渧たれ
 ここで御書の一節を拝読させていただきます。
 選時抄にいわく「衆流あつまりて大海となる微塵つもりて須弥山となれり、日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一たい・一微塵のごとし、法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ」云云と。
 有名な一節でありますが、広宣流布の原理をこの御文によって再確認しておきたい。すなわち、今日のこの広宣流布の姿は、もったいなくも日蓮大聖人の一渧、一微塵から始まったのであります。その一渧は単なる一渧ではない。大海をもはらんでいる。その一微塵は単なる一微塵ではない。大山をもはらんでいるのであります。
 新たなる広布の段階を迎えて、今度は私たち末弟一人ひとりが一渧となり、一微塵となっていくべきでありましょう。
 すべての人間には人間としての共通の基盤があります。その共通の基盤に根ざす私どもの運動がやがて妙覚の須弥山にならないわけがない。御聖訓のままに大涅槃の大海にならないはずがないのであります。
 真実の生命の自覚ある一人が次の自覚ある一人を生み、それが二人、三人、十人と続いていくのであります。また、仏になる道はこれ以外ないとの御金言であります。私どもはこの方程式を心深く銘記して、いかなる障魔重畳の波動も、苦難のいばらの道も宿命転換の喜びの年輪に変えて、あすの世代の成長を楽しみながら、清き福運の風を呼びつつ、地涌の勇者としての勝利の凱旋門を堂々とくぐりたいと思いますけれども、親愛なる同志の皆さん、いかがでしょうか。(大拍手)
 最後に、皆さま方のご一家のご繁栄とご健康を心よりお祈り申し上げ、私の話とさせていただきます。(大拍手)

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