Nichiren・Ikeda
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九州幹部会
社会に生き、妙法の大文化建設へ
1970.10.18 「池田大作講演集」第3巻
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3 広布推進し、生命に福運
公害問題が大きくクローズアップされ、それにどう対処するかが人類最大の課題になっているが、つまるところ、利己主義を助長させた現代文明のひずみ、思想の誤りが発生の根本因になっているといえましょう。立正安国論に照らしてみると、人間同士のエゴイズムのぶつかりあいのなかに自界叛逆難を、また破壊された自然が人類の生存を脅かしている姿のなかに他国侵逼難をうかがうことができる。また“依報・正報”の正報である人間生命の汚濁が、依報である環境の汚染と破壊を招いているのです。
この方程式にのっとれば、公害問題といえども、根底的には思想、宗教による人間の意識革命、一人ひとりの人間革命が進まなくては解決できない。ゆえに、座談会、折伏の推進が、本源的な大市民運動、意識革命であり、公害等を含めた社会問題の解決につながっていることを確信し、誇り高く、自信に満ちみちて前進していっていただきたいと念願するもるです。
上野殿御返事に「花は開いて果となり・月は出でて必ずみち・燈は油をさせば光を増し・草木は雨ふればさかう・人は善根をなせば必ずさかう」との一節がある。
善根とは生命に具わった福運であり、皆さん方が今日まで信心に励み、陰に陽に広宣流布のために戦ってきたことは、なにものにもかえがたい大善根である。末法今時において、善根をつむ道は妙法の唱題と広宣流布の実践しかありえません。
一つひとつの戦いが妙法の慈雨となり、皆さん方の築いた大善根によってお子さんやお孫さんの代まで栄えに栄え、人生の幸せの実証を示していくとの、大聖人の御金言であります。このことを固く信じ、近くは明年の正本堂躯体完成式、また四十七年の落慶を楽しい目標にして、明るく進んでいってほしい。そして、強い生命力と純粋さにあふれた団結の九州であっていただきたい。最後に、
火の国の 菩薩栄えあれ 広布道
との一句を贈り、私の話を終わります。