Nichiren・Ikeda
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壮年部全国幹部会
学会を愛し守ろう
1970.8.10 「池田大作講演集」第3巻
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9 陰で戦う人を大切に
また、陰で戦っている人をもっとも大切にしてあげていただきたい。輸送班(現創価班)や会場の整理役員等々、つねに目立たぬところで私どものためにがんばっている多くの青年がおります。
陰の人を大事にできる人が名将であります。陰で支えとなっている人に心をくばらなくてはならない。また、これに関連して、座談会場の提供者への細かい配慮もお願いするものであります。
そうした一つひとつの実践が、あたかも一滴一滴の水が大河となっていくように、広宣流布を推進していくのです。
四信五品抄に大聖人は妙楽大師の弘決の文を引かれて「教弥よ実なれば位弥よ下く教弥よ権なれば位弥よ高き故に」と指導されている。その人の思想、哲学、人間性が高ければ高いほど、その人はもっとも庶民の人であるという意味の御文であります。礎石となって、また陰の人となって広宣流布を支える人、その人がもっともこの御文にあてはまる人であるし、尊い人であります。
10 信心の原点を御書に求め
最後に、御書に真剣に取り組んでほしいということであります。御書は末法の経典であります。そして「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」との御金言のごとく、座談会に指導にと、縦横に用いていっていただきたい。
“御書のことなら、なんでも自分に聞いてほしい”――こうなった場合には、もう人生の勝利者です。
戸田前会長は御書を拝することについて次のように述べている。
「私が大聖人様の御書を拝読したてまつるにさいしては、大聖人様のおことばの語句をわかろうとするよりは、御仏の偉大なるご慈悲、偉大なる確信、熱烈なる大衆救護のご精神、ひたぶるな広宣流布への尊厳なる意気にふれんことをねがうものである。私の胸には御書を拝読するたびに、真夏の昼の太陽のごとき赫々たるお心がつきさされてくるのである。熱鉄の巨大なる鉄丸が胸いっぱいに押しつめられた感じであり、ときには、熱湯のふき上がる思いをなし、大瀑布が地をもゆるがして、自分の身の上にふりそそがれる思いもするのである」と。
御書にこそ一切の信心の原点があります。実践の将たる壮年部の皆さん方は、なによりもまず御書を心肝に染めていただきたいことを訴えたいのであります。
日興遺誡置文には「当門流に於ては御書を心肝に染め極理を師伝して」云云とあります。
講習会参加の全員の方が、教学部教授、立派な幹部に成長して、第二の十年を厳然と支えていってくださることを心よりお願い申し上げ、私の話を終わります。