Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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光輝に満ちた妙法の実践  

「池田大作講演集」第2巻

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3  信心を貫き通した人こそ無名の勇者
 私は学会員が大好きです。日蓮大聖人の子供だからです。世の中にはいろいろな組織、団体がありますが、ほとんど、利益と名誉が目的です。ところが私どもは、悪口雑言を全身に浴びながら、令法久住と、末法万年にわたる世界の恒久へ平和実現のために、日夜、仏道修行を重ね、広宣流布目指してひたすら活動に励んでいます。これ以上の誇り高い生き方が他にありましょうか。故に私は、学会員のことであれば、どんなことでも真剣に考え、必死に守っていきます。学会員と聞いただけで、可愛くて可愛くてたまらないくらいです。それだけは、わかってください。これまで私達学会員を批判・中傷してきた評論家等がいますが、そうした人達が「創価学会を見直した」というまで、じっとこらえて待ちましょう。仏法にも「柔和忍辱の鎧」という言葉があるではありませんか。
 このあいだも、日本の最高峰といわれる人に「私には本当に心のきれいな、何十万、何百万人という恋人がいます」といったところ、その人は「それを聞いて学会の本質が、初めてわかりました。心が洗われた思いです」と、しみじみといっていました。
 また、この十年間の創価学会の飛躍を、ある評論家は「一般世間の二百年間に相当する」と評しています。私たちは今、次の十年間を目指して進んでいます。輝かしい未来が私どもを待っています。それまでは、断じて長生きして、人生を楽しんでいく――これが仏法というものです。日蓮大聖人の仏法の本義です。そして、題目をあげぬいて、子孫末代までの福運を積んでいくとともに、生命の尊厳を基調として、人生を最高にエンジョイし、幸せを満喫していきましょう。そのための信仰です。
 十年間というのは、人生にあっても、人類史にとっても一つの大きな節であります。かのアレキサンダー大王が、二十歳のとき即位し、ペルシァに違征して、その大軍を破り、ヨーロッパ、アジア、アフリカにいたる史上空前の大帝国を築き上げたのも十年間。ナポレオンも反革命のトゥローン軍港攻撃の際、初めて軍人としての手腕を認められてから皇帝の位についたのが十一年間。現代史においては、毛沢東が中共政権を樹立したのも、新民主主義論を発表して共産革命を誓ってから、十年後のことです。
 なぜこう申し上げるかというと、皆さん方にとって、これからの十年間は信心を基底にした前進である故に、彼らと比べてもう一歩本源的な、更に日常的な分野での大発展の時であるからです。

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